39日間の夏休み短期リゾバ体験!【愛媛鈍川温泉編】道後温泉・地元グルメ情報あり

道後温泉駅

夏、リゾバの季節ですね。騒がしい環境から逃れ、のんびり稼ぎたい私が今回初上陸したのは四国。愛媛県今治市の鈍川 (にぶかわ) 温泉というところです。

今治タオルで有名なところです。

近所にはタオル美術館なんてものもあります。

ここに決めた理由は、

1.四国に行ってみたかった

行ったことの無い土地を巡るのが大好き!念願が叶いました。

2.夏休みの短期間だけ募集していた

この時期は短期募集がたくさん。

観光地は混むし旅費も高くなるので、旅行で散財するより働きたかった。

夏休み以外では 2~4月 (春節・卒業旅行・お花見など) 、ゴールデンウィーク、年末年始が激短~短期リゾバの狙い目です。

3.食事は休日も3食無料

不便な立地にあるため、仕事がない日でも賄いを作って頂けます。ほとんどの施設では休日は付かないことが多いです。

休みの日でも時間になれば部屋の内線で呼んでもらえるので、食費はもちろん、献立のことを考える時間、買い出しに行く時間、調理時間のすべてを節約できます。

今回、小さめの旅館だったので板場の人が作ってくださいましたが、規模の大きなホテルでは社員食堂のご飯になることが多いです。

4.残業がほとんどなく、1日4時間労働の日もある

 
正直、長時間労働がキツイです。稼ぐことが目的ですが、プライベートな時間が長い方がリゾバは楽しいと個人的に思います。

と、時給や職種なんかは二の次。期間と毎日の勤務時間が希望に合っていた (楽そうだった) ので即決。

体力的に楽なのはホテルのフロントですが、短期での募集はほとんどないので今回は断念。

現地へは、電車で今治駅まで行き、そこからせとうちバスというローカルバスで鈍川温泉まで向かいます。40分の乗車で590円と、運賃は高めです。

そして2~3時間に一本しか来ません。

指定されたバス停に着くと、旅館の方がお迎えに来てくださってました。

気温の高い時間帯なので、歩かなくていいようにとのご配慮。

到着したら館内をぐるっと周って温泉と厨房の場所を確認。今夜の夕食をご用意してくださってるとのことで、その説明もして頂きました。

最後に私がお借りする部屋へ案内され、制服の着方などを確認。「今夜はゆっくり休んでください」と言われたので、翌日の出勤まで自由に過ごしました。

私がお借りしたのはこのお部屋。

客室寮

客室寮です。同じ階に宿泊客もいます。6畳の和室です。コンパクトでくつろげる雰囲気です。

テレビ

テレビや金庫があります。昭和の旅館っぽいです。電気ポットもあり、テーブルにお茶セットも用意されています。

障子

障子の向こうには洗面台とお手洗いがあります。

押入れ

押し入れの中にはお布団。最大4人は寝られそう。何組も入っていますが、腰痛持ちなので畳にシーツだけ敷いて寝ます(笑)。

5時半頃、お腹が空いたので夕食を取りに厨房へ。

板場の人はすでに帰ってしまったようで、人はいませんでした。

運よく仲居さんと会ったので、夕食の食べ方なんかを教えてもらいました。

ごはんは炊飯器から好きなだけよそうスタイル。おかずは用意されています。

いのぶた

この日はお刺身といのぶた (猪と豚のかけ合わせ) のお鍋。

お客様にお出ししているものの一部のようです。試食も兼ねて頂きました。

量はやや少なめでしたが、朝ごはんを食べ過ぎていたのでこれくらいで良かったです。

食べ方

食べ方や味なんかも分かるので、試食させてもらえるのはいいですね。

社員からの差し入れ

夕食を部屋に持って行き食べていると、さっき厨房で会ったスタッフさんが来て、差し入れをくださいました。

疲れた体に甘い物が沁みます・・・。

翌日からは80名以上の団体さんが3連泊で、お料理の余りなどを頂いていました。

急なキャンセルでトンカツが数人分余った時は、板場の人がデミカツ丼にアレンジしてくれました。

この旅館周辺は、とにかく何もありません。

コンビニすら車で行く距離です。まかないがあるからと おやつを持参していなかった私は、甘い物とコーヒーの禁断症状に苦しみました。

肝心の仕事内容をご紹介します。

基本は仲居業務です。ゲストの食事の配膳を準備から片付けまでこなします。

朝6時に出勤し、30分の食事休憩を挟んで10時まで。

朝は基本的に3,5時間労働です。朝食の片付けと夕食のセッティングが終わったら、チェックアウトした部屋の簡単な片付けをします。

ごく稀にベッドメイキングもありますが、清掃は他の人がやります。

時間が来たら、途中でも派遣は勤務終了。社員さんがあとをやってくれます。10~16時は自由時間です。

16時からは夕食の配膳や片付け、翌朝のセッティングをして21時に終了。

夜も途中で30分の食事休憩があるので4,5時間労働。朝と晩、両方出たら8時間勤務となります。

お盆を過ぎると、客数も減ってくるので、朝が晩、どちらかだけの出勤が多くなります。体の負担が減り、かなり楽になります。

大浴場の利用時間が22時までなので、21時に仕事を終えたら割と急いでお風呂に入らなければなりません。

部屋にシャワーはありません。中抜けの時に入ってもOKです。

赴任して数日経ったある日、休館日というのが2日間ありました。

私の他にもう一人いた派遣さんは、稼ぎたくて来ていたのですが、私にとってはさっそくの連休でラッキーでした。

休館日の1日目、支配人が買い出しに連れていってくれることになりました。

松製麺所

その前に昼食をということで、地元で人気のうどん屋さんに。

うどん

地元で美味しいと評判のお店。

旅館からは車で30分弱の道のりです。きれいだし高級そうな佇まいですが、さすが本場、ぶっかけうどん280円からというお値段。安い。

天ぷらも種類が多く、どれも大きくて100円前後というこれまたびっくり価格。

穴子天

鳥天と穴子天 (各120円) 、ぶっかけ冷やしうどんで合計520円。

お腹いっぱいです。さすが讃岐うどん、美味しい。

うどんはコシのあるつるつる麺。四国では、冷やしには生姜と大根おろしを載せるのが一般的なようです。

七味は温かいうどんにしか振らないのが一般的らしく、熊本・島根・フィリピン出身の私たちが冷やしうどんに振っていたら驚かれました。

松製麺所

地元でも人気のお店なんでしょうか。食べ終わる頃には行列ができていました。こちらは天ぷらもボリューミーで美味しいです。

左上にさりげなく書いてありますが、ご飯と出汁を注文すれば丼を作ることもできるようなので、うどんよりご飯派の方も十分楽しめます。

半熟卵の天ぷらなんかも美味しそうでしたよ。

今治市鈍川温泉周辺で頂けるおいしい讃岐うどん、松製麺所。

また食べに行きたい。

松製麺所:食べログ

このあとスーパーで翌日までの食料を調達。好きなものを買ってくださいと言われ、お言葉に甘えてパンやヨーグルト、レトルト食品などを買い込みました。

休館日でまかない作る人がいないからとのご配慮でしたが、うどんもごちそうになったし・・・すごい好待遇。

休館日2日目はもう一人のリゾバスタッフの女性とドライブに行くことに。彼女は島根から車で来ています。彼

女の運転で、愛媛で有名な道後温泉までお出かけ。

あさごはん

その日の朝ごはんは、みんなで一緒に。

フィリピン人の住み込みパートさんのお部屋で頂きました。私たちのためにサラダや卵料理を作ってくれるという優しさ。

鈍川温泉からは車で約1時間。ほとんど一本道です。

道後温泉

道後温泉周辺のコインパーキングは30分100円 (土日祝は20分100円) 。

期間限定で高台の駐車場が無料で使えました。1000円くらい浮いた♪

愛媛は、テニスの競技人口は多め。

コートを増やし、大会の誘致などを行っているのだそう。朝はシニアが、午後は若者がコートを埋めています。

私が働く旅館にも、テニスの大会に参加するチームが70~90人くらいで宿泊しました。

石段と神社

車を置き、中心部まで歩いていると、石段の向こうに神社を見つけました。

湯神社

湯神社とはまた温泉街らしい神社ですね。

参拝する2人

お参りする2人。

道後温泉駅

さらに下って駅前へ。新しくてきれいですが、昭和レトロな駅の佇まいです。

坊っちゃん列車

文豪 夏目漱石の小説「坊っちゃん」は、松山市を舞台にしていると考えられることから、この辺りでは「坊っちゃん」を冠した名物や、喫茶「赤シャツ」など、小説に由来する名前のお店が多く見られます。

書いてて思い出しましたが、坊っちゃん団子買い忘れた・・・(泣)

駅前には時計台。

からくり時計

坊っちゃんカラクリ時計と呼ばれています。

演出

時間がくると、天に伸び、人形が顔を出します。

足湯

カラクリ時計の足元には足湯もあります。

アーケード

すぐそばのアーケードはハイカラ通りと呼ばれるメインストリートです。

ご当地スナック

柑橘系のご当地スナックがたくさん。ハッピーターンのレモン味が気になりました。

道後温泉本館

アーケードを抜けると老舗の温泉。千と千尋の神隠しを思い出させる雰囲気です。

入浴のみなら410円から。休憩所を利用できるプランもあります。

下駄箱

下足箱もレトロ。でも古くはなさそう。

花嫁

外では花嫁衣裳の撮影も。

公衆浴場

こちらも道後温泉では人気の公衆浴場、椿の湯。

3000年の歴史を誇る道後温泉本館と同じく、無加温・無加水の源泉かけ流しのお湯。立ち寄り湯は400円、ロッカー代10円です。

2017年の終わりに改修工事が終了したばかりなので、施設全体が新しく気持ちよく入浴できます。

正午頃が比較的空いているようです。

おいでん家

三津漁港

お昼は三津漁港でその日の朝に獲れたお魚を使ったという、お刺身定食。

分厚く切られたお刺身でお腹も満足です。

白ごはんは追加料金なしで鯛めしに変更できますと言われたのですが、しっかり追加料金を取られていました (メニューにも記載なしなのになぜ・・・)。

香の物、冷奴付きで税込みで1人前1300円でした。

おいでん家 道後店:食べログ

往復2時間運転してもらったので、その日のランチは私がごちそうしました。

その後、道後公園を散歩し、スーパーで買い物をして帰りました。

リゾバに行くと、スタッフの中に車を持っている人が1人くらいいます。

どこかへ連れて行ってもらった時は、お互いに負担にならない程度のお礼をすると次回も気持ちよくお出かけできる気がします。

駅へ行くついでにとイオンモールまで乗せてもらった時は、お土産に専門店のシュークリームを渡しました。でも毎回お礼をしているわけではないです。

約2週間後、彼女は期間満了。その2日後にヨーロッパ一人旅に出発しました。

今もFacebookで繋がっています。

今回は、同時期に若いスタッフさんがいましたが、短期だったり、小さな施設だと、派遣スタッフが自分ひとりということも珍しくありません。

若い人同士でワイワイ仕事をしたい人は大量募集中の求人を狙うか、担当者に相談してみましょう。

リゾバ会社によっては、募集年代を大まかに表示しています。

「20代のスタッフが活躍中」「女性が活躍できる職場」などと記載があれば、そういった人達を募集しているという意味です。

とは言え、リゾバでは経験者・即戦力を期待している側面もあるので、40代でもまったく問題はありません。

会社を離れ留学をしていたとか、海外で仕事をしていて、帰国後の社会復帰の肩慣らしでリゾバという人もいます。

親のペンションを継ぐことになり色んな宿で勉強中という40代の方もいました。

色んな経歴を持つ人と出会います。

私も今、アラフォー・ニート歴10年の従兄弟の社会復帰にリゾバはどうだろうかと思案中です。

そんなこんなで迎えた9月2日、世間一般の夏休みが終わりとなるこの日、私の四国リゾバも終了しました。

前日、仲良くしてくれたパートのお姉さんが部屋を訪ねてくれ、たくさんお土産をくれました。

私がコーヒーとスイーツが大好きなことを知っていて、一緒のシフトの日は必ずお菓子やコーヒーを買ってきてくれていました。

こんなに短い期間なのに、とても親切にしてもらい、ありがたいです。

「また会おうね」って言葉も、私には嬉しかったです。

プチブッセ

このプチブッセが冷やすと美味しかったです。レモンとチョコの組み合わせっていくらでも食べられちゃう!

最終日は夜の9時までお仕事でした。閑散期に入ってしまったので、社員さんも遅めの夏休み。挨拶ができないままお別れとなった方がたくさんいました。

まぁ、仕方ないか。

最後、フィリピン人の住み込みパートさんも「思い出」と言って涙を流しながらお菓子やタオルをプレゼントしてくれました。

今治のリゾバ まとめ

振り返って思うことは、やっぱり客室寮は最高、ということ。

職場まで館内を歩くだけなので通勤時間徒歩30秒以下

始業時間の10分前に着替えを始めても余裕で間に合う、これは、少しでも長くプライベートな時間を確保したい私には重要ポイント。

また30分の休憩時間をもらえるのですが、それを自室で過ごせることでずいぶん精神的に楽になりました。

やはり社員さんたちがバタバタ行き交う休憩所ではゆっくりした気分で休めないですからね。

それと、客室寮に加えて最高なのが 温泉入り放題

リゾバを続けているおかげで、北は北海道礼文島、南は九州まで様々な温泉に浸かったことのある私ですが、ここ鈍川温泉のお湯は最高クラス。

泉質の良さでお客を集めるホテルなので、そこに毎日入れるというのは贅沢の極みです。

源泉の温泉入り放題・客室住み込み・3食付き・・・これだけで10万円分くらいの価値はあります。

期間満了が近づいた日、こちらからお願いして期間延長して頂きました。

通常、お客の入りに波がある旅館では延長は承諾してもらえないことが多いです。

こちらも元々は2週間未満の募集でしたが、会社側のご厚意で5週間ほどお仕事させてもらいました。

最後の週は3連休があったりと勤務時間少なめなことを会社側が気にしてくださってました。

私としてはじっくり旅の計画を立てたりできたのでむしろありがたかったです。

基本職種は仲居で、たまにお部屋チェック、ベッドメイキングがありました。

肉体労働なので腰が痛くなり疲れもしましたが、温泉のおかげでそれほど辛くなかったです。

職種で妥協した分、環境や条件にこだわっただけあって快適なリゾバライフが送れました。

フロントやレストランだと、パンプスやパンツ、シャツなどを自前で用意する必要がありますが、仲居は基本的に自分で用意するものがありません (リゾバ会社によっては着付け道具が必要な場合があります) 。

山奥の温泉宿ということで、近所にはコンビニすらなく不便ではありましたが、お金を使いすぎなくて良かったとも言えます。

たまに自転車で出かけたり、車で連れて行ってもらうこともありましたが、それでも週1回程度。

5週間で得たお給料は時給1000円 (残業1250円) で152,563円。

ほんの少し残業したので端数が出ましたが、勤務時間は150時間とちょっと。

勤務時間で言えば今までのリゾバでは最も少ないですが、次の旅の計画も立てたり、のんびりしたかったので、これくらいでちょうど良かったです。

帰り着くまでがリゾバ

帰り、18きっぷで観光地に立ち寄りながら帰宅する予定でしたが、大型台風が迫っているとの情報があったため、どこにも寄らず帰宅。

ヒッチハイクと電車で、その日の内に無事、帰宅できました。

帰りの珍道中に関してはまた次回。

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【リゾバ会社比較】リゾバ歴10年超え&現役の私が語り尽くします。

2019年8月10日