長崎県平戸市の旅館で一日リゾバ。熊本から長崎まではヒッチハイクで。

平戸の足湯

マレーシアから帰国したあと、年末年始を日本で迎えることになった私は暇を持て余し、再びリゾバの求人を探していました。

地元熊本からそれほど遠くなく、電車もしくはバスで赴任でき、かつ交通費が全額支給される現場という条件で探したところ、みつかったのが長崎県平戸市の、仲居の求人でした。

両親からは、正月くらいゆっくりすれば?

と言われるも、平戸に行きたい気持ちで埋め尽くされていました。熊本から高速バス。

熊本から平戸へ行くには、高速バスで基元インターへ行き、そこから佐世保行きへ乗り換えます。佐世保からはバスで現地まで向かいます。

出発の日の朝、最後にもう一度時刻表を確認しようと高速バスのサイトを開くと、基元インターから佐世保へのバスは予約制だったことが判明。。。

定時に到着できるよう慎重に準備を進めていたのに、隅にある小さな小さな注意書きを見落としていました。

慌てて予約しようとするも、乗りたい時間の便が表示されない。。。どうやら満席のようです。

仕方がないので、もう何日も残っていないカレンダーを破り、裏に「佐世保方面」と大きく書いた紙をたたんで出かけました。

はい、毎度おなじみヒッチハイクです。

なぜカレンダーを使ったか。

  • 到着時間が決まっており、なるべく早く車に乗せてもらう必要がある。スケッチブックやノートより大きなカレンダーは視認性が高く、遠くからもドライバーに気付いてもらえる
  • 今年ももう終わりだから

とりあえず時間に余裕が無かったので、熊本から基元インターまでは予約不要の高速バスで向かうことにしました。

基元インターで下車する際に、バスの運転手さんに尋ねると、「空席があれば、乗れることもある」のだそう。あくまでも運転手さん次第というわけだ。

降車場から高速道路を挟んだ逆側の乗車場に向かい、とりあえず一本待ってはみたが、やはり満席の様子。仕方がないのでたたんでいたカレンダーを取り出し、ICの出口に立つ。

カレンダーの裏に書いた「佐世保方面」の文字。

私が見ているのは、もちろんカレンダーの表側。あとたった2日を残し、役目を果たす前に破り取られてしまった師走の一枚。

12月30日に大役を務めようとしているこのカレンダーを掲げ、頼もしい心持ちでドライバー一人ひとりを見つめる。

5分ほどしたところに停まってくれたドライバーさん。

金立SAまで乗せてくれた。伊万里まで行くから、そこから電車で平戸まで行けば?という提案もして頂きましたが、金立で降ろしてもらった。

高速でヒッチハイクする際は、なるべく大きめのSAで降ろしてもらう方がいい。たとえ距離は短くなっても。より多くのドライバーさんに見てもらうことでその後、車を捕まえるまでの時間を短縮できるし、長距離のドライバーさんをつかまえる確率も高くなるからだ。

あと、やっぱり自分で最初に決めたルートで行った方がやはり失敗が少ない。

乗せてもらっている弱みから、はっきりとNOと言えず、とんでもないタイムロスをしてしまったことがある経験からも、自分であらかじめ調べておいたルートが最善だと実感する。

心配してくれているのが分かるから、あんまりきっぱりとは言えないというのもあります。

一度は考えるふりをして、やっぱり最初のプランで行くことを笑顔で告げると気分を害されることもない。

降ろしてもらったPAで再度カレンダーの裏を掲げること数分、一台の軽が停まった。

ドライバーさんが手招きをしている。

いつものように笑顔であいさつをし、乗り込んだらすぐにお礼を言い、名乗る。

ドライバーさんはこの日、まったくのノープランだったらしく、なんと平戸まで連れていってくれるとのこと。

佐世保からはバスで向かう予定だった私は、思わぬオファーのおかげでかなり早い時間に現地に到着した。

平戸大橋

平戸大橋。

こちら側(平戸側)だけが晴れており、向こう側はどんより曇り空。平戸に歓迎されているような錯覚に陥る。

平戸城と朝日

予定時間より3時間ほど早く到着してしまった私は、旅館からの迎えが来るという港周辺を散策することにした。

平戸はさびれた漁師町というイメージが強いが、キリシタン弾圧にまつわる歴史的な場所であり、観光地として人気が高まっている土地でもある。

また、平戸城と相対する大きな教会、漁港と昔ながらの街並み一望できる景色は、長い間見ていても飽きない。

入り江の向こうに見えるのが平戸城。

朝日を受けてシルエットだけが浮かんでいるのも神秘的で美しい。

入江と平戸城 平戸城と朝日その2 平戸の個性的な雰囲気の喫茶店

個性的な雰囲気のお店。喫茶店もレトロでおしゃれに見える。

トタン壁 平戸の油屋 平戸の町並み

時間が来たので、旅館に電話をかけて、迎えにきてもらいました。この日は説明することもないとのことで、寮へと直行。途中でコンビニに寄ってもらい、食料を調達。

無料で支給されるのは昼食と夕食の二回で、朝食は出勤前に済ませておく必要がある現場でした。私は持参したフルグラやお菓子+コンビニで調達したヨーグルトなどでしのぎました。

この素敵な街で、私は12/30~1/3の5日間だけ働きました。

やはりこういった場所は、年末年始などに極端な繁忙期が訪れるほかは、本当に暇なのだと実感。

延長を考えなくていいのは気楽でした。

ここでは仲居として、夕食の準備から上下膳、片付けまでを担当しました。経験があり慣れているため、宴会場を受け持つ日もありました。

平戸の足湯

温泉街ならではの無料足湯です。うで湯は初めて見ました。

佐世保と書かれたカレンダーが残っていたので、帰りも佐世保までヒッチハイクしました。

資源の有効活用。

往路で行く予定だった、有名な香蘭の牡蠣ちゃんぽんを食べ、大満足。

佐世保~基山インター、基山インター~熊本へと高速バスを乗り継いで帰宅しました。

先輩リゾバスタッフさんによると、平戸はおいしいごはん屋さんが多いとのこと。まかないで頂いたお刺身はとってもおいしかったです。

年末年始で、営業しているお店が少なかったのですが、機会があれば行ってみたいお店がいくつもありました。

地元の人は訛りが強く、同じ九州でなければ聞き取れないだろうな、ということも多かったです。

  • 勤務地:平戸
  • 派遣会社:アプリリゾート
  • 時給:950円
  • 一日の勤務時間:8時間 (通し勤務)

アプリはやっぱり時給が低いです。

ただ勤務地の選択肢が多く、直前でも対応してもらえることが多いので、たまに利用しています。

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