修善寺温泉「新井旅館」に泊まる。明治時代へタイムスリップ

部屋

前回の修善寺温泉街観光の様子はこちらです。

初春の修善寺(寒桜)と日枝神社。源楽の饅頭が旨い。

今回の旅の大きな楽しみの一つでもある新井旅館にチェックイン。

旅館の建物自体が国の登録文化財です。

明治14年建築。

幕末好きの私と致しまして、その空気を少しでも味わいたい。感じたい。

新井旅館の沿革に興味のある方は公式ページをご覧ください。

新井旅館の歴史

どうでしょう?

この時代を感じる写真達。

ところがどっこい、今からこのページで紹介していく写真と公式ページ上の写真、雰囲気はさほど変わらないです。

少ないながらもこれまで数々の旅館に止まりましたが、時代、歴史を感じるという意味ではこの旅館が断トツで一番でしたね。

もちろん温泉もトップクラス。

ここ新井旅館には、明治時代の画人、文人、俳人・歌人が数多くに訪れています。

岡本綺堂、芥川龍之介、尾崎紅葉、幸田露伴、島崎藤村、川端康成、井伏鱒二、正岡子規、その他大勢。。。

教科書に出てくる人ばかりですやん。。。なんと贅沢な。。

今回、我々が宿泊した「花三」というお部屋は、岡本綺堂さんが泊まられた部屋でございました。

これまたなんと贅沢な。。

明治時代にタイムスリップしてしまいますな・・・。

岡本綺堂執筆の間

部屋にあった額縁。

恥ずかしながら、岡本綺堂さんの著作はまだ読んだことありませんでしたが、大阪に帰ってからちゃんと読みましたよ。

随筆「秋の修善寺」。素敵でした。

修善寺温泉街を観光して、新井旅館に泊まられた方は是非、読んでみてください。

修善寺旅行を精緻な文章のもと追体験できます。

なんとアマゾンでこんな金額で岡本綺堂さんの全著作が読めてしまうのです。。

242作品。

とんでもないですね。良い時代なのか、どうなのか。

作家さんに悪い気がしますが、買う方からしたら非常に有り難いですね^^;(どっちやねん)

キンドルをお持ちの方はぜひ(持って無くてもiPhoneやiPadでも読めます)。

さすがに全部はまだ読めていませんが、有名な半七捕物帳などはこれから読むのが楽しみです^^v

新井旅館の玄関1

入り口。

新井旅館の玄関

玄関。

新井旅館の玄関その2

正面。

ロビー

玄関入ってすぐのロビー。広々としてます。フロントでチェックインを済ませて部屋に向かいます。

渡り廊下

風流ですね。

渡り廊下その2

中からでも中庭が綺麗に見えます。

池

少し進むとなんと池が。中庭が池になっており、鯉も住んでます。大雨降った時は増水しないのかな?水が抜けるようになっているのだとは思いますが。いやはや風流でございます。建築物に関する知識が無さすぎるのでちょっとは勉強しないとなと反省。

部屋

部屋に到着。桂川を挟んでさきほど通った竹林の小径が目の前に広がります。

新井旅館外観

竹林の小径側からの新井旅館。二階の右端が我々が泊まった部屋になります。川側から見るとそうとう古い建物だということがわかりますね。

新井旅館外観その2

古いですが、中は清潔に保たれています。さすがは100年以上愛され続けている老舗旅館。

中庭の梅

荷物を置いて一休みしてからさっそく温泉へ。温泉はいくつかありまして、宿泊中に全て浸かりたかったのですが、貸し切り風呂は予約が取れず入れず(予約が取れずといっても夜中であれば取れましたが、遅くまで起きているのが苦手なので無理でした)。

あやめ風呂

有名なあやめ風呂。右端の方に鯉が見えます。

あやめ風呂の鯉

アップ。鯉を眺めながら上質の温泉を楽しめます。笑

あやめの形をかたどっているのであやめ風呂というらしいですが、「あやめ」とはなんぞや?

あやめを知りませんから、あやめの形を写真に収めようとする気すらなく。。。

不勉強は辛い。

その他、天平大浴堂もよかったのですが、こちらは他にも入浴客がいましたので写真は撮れませんでした。

こちらは露天。

木洩れ日の湯の入り口 木洩れ日の湯の脱衣所 木洩れ日の湯の風呂釜

木洩れ日の湯。

独り占め。贅沢でした。

1時間くらい浸かってたんじゃないかな。温泉の質も最高。

温泉を十二分に楽しんだあとは夕食前のこちら。

ビール

部屋の冷蔵庫にあった地ビール。修善寺ビール。味は覚えておりません・・・・。雰囲気は楽しめた。

夕食

夕食。懐石料理。どのお料理も大変美味しい。舌鼓を打ちつつ、日本酒が進みます。

夕食その2

食べるのに必死で写真はこの2枚だけ・・・。詳しくはやはり公式ページをご覧ください。笑

そうそう、お造りと合わせてでてきた山わさびが非常に美味でした。日本酒と合いまさーわな。。

夕食後も館内をお散歩。展示室もありました。

夜の新井旅館 梅の木 展示室

初春の夜風に当たりながら贅沢な時を過ごさせて頂きました。お酒の酔いもいい意味で醒める^^

就寝。

桂川のせせらぎを耳にしながらぐっすりと。朝は川のせせらぎと小鳥のさえずりで起床。

明治時代の文化人達もこの部屋で我々と同じようにのんびりと骨休めをされていたのだなと思うと、感慨深かったですね。貴重な体験です。そもそも文化財に泊まれる機会など少ないですからね。

朝食

朝ごはん。

朝食後も惜しむように館内を散歩。

朝の新井旅館 朝の新井旅館その2 朝の新井旅館その3

旅館を出て源範頼の墓にも行ってきました。新井旅館から歩いて10~15分だったと思います。

源範頼の墓までの道

墓は山腹にひっそりと佇んでいますので、少し登ります。

源範頼の墓までの道その2

段々畑。日本の原風景。朝の空気は澄んでますね。深呼吸すると気持ちいい。

源範頼の墓

源範頼の墓。

墓周辺を探索して新井旅館に戻ります。朝の良い散歩コースになります。

チェックアウトです。

今回、給仕などお世話になった仲居さんは愛想がよく可愛らしい子でした。それこそ、このブログのスタッフも書いているリゾートバイトではないのかなと思ってみたり。

そこまでは聞けませんでいたが、フロントの方も含め旅館スタッフさんの接客も二重丸でした。

何時間も前に着いてしまったのに荷物は預かってくれましたし、駐車もさせてくてましたし、本当にお世話になりました。

次回、修善寺に来る機会があれば、必ずまたここに泊まりたいと思います。入れなかった貸切風呂にも入ってみたいですし。

芥川龍之介が泊まったと言われる部屋にも泊まってみたい。

明細

お値段も二人でこの料金です。登録文化財に宿泊できて、一級品のお料理と温泉を楽しめるのですから、安いくらいだと思います。

修善寺観光をされる方は、新井旅館がオススメです^^v

新井旅館 :一休.com