夢のように美しい世界遺産【トルコ パムッカレ】

枯れる水

トルコ各都市からパムッカレに行くには、デニズリというファミレスっぽい名前の町で一度ストップする必要があります。

デニズリからはドルムシュでパムッカレ/ヒエラポリスへ向かいます。

ヒエラポリス-パムッカレ:wikipedia

ドルムシュとは、トルコの乗り合いタクシー的ミニバンのこと。

デニズリーパムッカレ間は30分~1時間置きくらいで行き来していました。

長距離バスのチケット売り場でデニズリ行きを買おうがパムッカレ行きを買おうが、デニズリのバスターミナルで全員降ろされます。

バスのチケットを買う時にパムッカレ行きと言うと5リラ加算されます。

ですが、デニズリーパムッカレ間のドルムシュ料金は実は3,5リラ。デニズリ行きまでを買っておき、ドルムシュ料金を車内で支払えば3,5リラです。

パムッカレ行きを買ったのにデニズリで降ろされ、ドルムシュ料金を二重払いしたという話はよく聞きます。

私たちは、足早に立ち去ろうとするバスの運転手をとっ捕まえて、ドルムシュ乗り場まで連れて行ってもらいました。

この人を逃がしてしまうと、ドルムシュの運転手に話を通してもらえません。

長距離バスのチケット提示で乗れる場合もありますが、そうでなければ5リラ払い損となりますのでご注意。

個人的にはデニズリにも興味があり、一泊したかったのですが、連れの「興味を惹きそうなものは無いだろう」という当てずっぽうにより却下。

ぐぬぬ。

バン降り場では、旅行者、特に断るのが苦手な日本人をターゲットにした悪質な客引きがいます。

すぐそばのツアー会社のオフィスに連れて行きボッタクろうとしてくるので、ひたすら無視しましょう。

連れの二コラが3秒くらいでキレて罵声を浴びせるも、そこは慣れたもので動じる気配もなくしつこい。

押しに弱い人なら付いて行ってしまいそうです。

降り場すぐ近くの宿が安かったし、2泊で100リラまで負けてくれたので連泊することに (このあと二コラが体調不良を訴えたため、延泊して合計3泊) 。

初日は到着が夕方近かったので、宿の目の前の公園で夕焼けを。

石灰棚

真っ白できれいな石灰棚です。夏の雪山みたい。

アヒル

池にはアヒルがたくさん。

子供たちがパンをあげようとすると走って追いかける貪欲さ。子供は逃げまどいつつ、餌付けとは思えない勢いでパンを投げるというかぶつけています。

憩うお母さん。

憩うお母さん。

お年寄り

お年寄りもみんな憩う。

パムッカレ

地元の人によると、パムッカレの入口からヒエラポリスの遺跡を通り、反対側のゲートから出たところに温泉があるとのこと。

先に温泉からスタートして、ヒエラポリス→パムッカレの石灰棚という順序で行こうということになり、朝から出発。

青い矢印の方向に車道を歩きます。

石灰棚

昼間の方が白さが際立っています。自然の神秘ですね。

自然の神秘

石灰棚のある範囲は結構広い。

石灰棚

石灰棚が遠ざかっていきます。

そして日差しが強く車が舞い上げる砂ぼこりに早くも音を上げだした二コラが、車道から離れた原っぱを歩こうと言ってきました。

まぁ、車道はやや遠回りだし、トルコはバカなドライバーが空き瓶を平気で窓から投げ捨てるので危ないと言えば危ない。

パムッカレに沿って歩くことに。

ザクロの実

ザクロの実を見つけました。

ちょうどよく影になる場所もあったのでここで小休止。それにしてもトルコのザクロは美味しい。

瓦礫

原っぱに瓦礫っぽいのがゴロゴロしてる。

丘

丘を上がってみます。

ヒエラポリス遺跡

ヒエラポリス

あ。

どうやらヒエラポリスの中に入ったもよう。

だよね・・・でも、こんなに柵とか無いもんかね。

まぁ広いしね。柵を取り付けるのもお金かかるから。

せっかくだから見て行こうか。

偶然にもヒエラポリス側の入口近くだったので、そのまま石灰棚方面へと進みます。

通路

一応通路はあるのですが、この辺りはわりとほっとかれてる感があります。

スタッフもお客さんもほとんどおらず。

だから入れたんだけど。

石棺

石棺の中に入ったりできます。

ヒエラポリスその2

右を見ても

ヒエラポリスその3

左を見ても誰もいません。

順路

順路通りに進むならこの場所は最後の方。

この時はまだ営業時間開始直後で、お客さん石灰棚に集中してたんだろうな。

そもそもフォトジェニックな光景でもないので、この炎天下をこっちまで来る人自体少なそう。

玄関

ここは玄関だったのだろうか。

場所

やっとそれっぽい場所に。

芝生

芝生発見。ひと休み。

庭師

この辺りは庭師みたいな人がいたりして、きちんとメンテナンスされています。

神殿

もうほとんど残っていないけど、かつては神殿だったはずの場所。

状態

この状態で残ってるのもすごいと思いますけどね。

ヒエラポリスその3 切り出した石

切り出した石を積んで作られています。

ヒエラポリスその4 水路

水路のような・・・お手洗いかな?

テルマル

アンティークプール

こちらは温泉の中に沈んだ遺跡に触れることができるアンティークプールです。

ここが温泉の水源であり、その時代のメインストリートでもありました。

遺跡

老いも若きも遺跡と戯れています。

遺跡プール

それにしても人多いな!

この温泉に入るには、パムッカレの入場料とは別に32リラかかります。

ミネラルが豊富に含まれている微炭酸の天然温泉水、水温も36℃と少しぬるめなので、ずっと浸かっていられそうですね。

美容と健康に良さそうです。

施設内にカフェがあったので、ここで出来合いのサンドイッチとお水を注文し、ランチタイム。高い割に質はね・・・。

小腹が満たされたところで、お次は円形劇場に行ってみましょう。

巨大劇場

ドーン!巨大劇場です。パノラマ撮影失敗して端が切れてしまいました。

巨大建造物

先人達の血と涙の結晶とも言うべき巨大建造物。素晴らしいです。

海外企業の協力のもと、現在も修復作業が進められています。

メインの石灰棚

お次はいよいよメインの石灰棚です。

パムッカレ

石灰岩

あれ・・・・・・。

水枯れ

水枯れてる!!!

水

あっ、見えてきた!

枯れる水

水・・・・・・少ない・・・・。

天然プール

ここはちょっとだけマシだけど・・・・

期待はずれ

なんか思てたんとちがーーう。

足をつける

まぁ・・・・せっかく来たんだし、足つけてこーか。

たっぷりの水

この辺だけは水がたっぷりあります。

足元

足元は本当に真っ白。ふかふかしてそうですが、実際はとっても硬い。ガチガチでザラザラしています。滑りにくくて安心ですね。

日光

日差しを浴びてキラキラ眩しいです。

天然色

これが天然の色。きれい。これがもっと広範囲で広がってたら感動しただろうなぁ。

靴

靴を履いて立ち入ることは禁止されているので、靴を入れる袋を持参すると便利です。

石灰棚と水のお風呂

楽しんでますね!

石灰棚と大きな壁

半袖で雪山登山しているみたい。ビーサン持つのが面倒なので膝に着けてます。

記念写真

それなりに楽しめました。

野花

硬い石灰棚をつきやぶって咲く野花。

砂糖菓子

こうして見ると、雪山というより砂糖菓子みたい。

パムッカレ

話には聞いていましたが、ここら一帯の高級ホテルが温泉の湯量をコントロールしているのだとか。

だから、観光パンフレットのように温泉がコンコンと湧き出ている時期もあれば、この日のようにガッカリな日もあると・・・。

私たちが訪れたのはパムッカレのハイシーズンではなかったようで、湯量が減らされていたようです。夏休み期間~9月の前半くらいまでに行けば湯量は多いようです。

タダで入ったとは言え、わざわざこんな小さな村まで来たのに、人間の手で湯量制限されているとはとても残念です。

完璧なパムッカレは見られませんでしたが、夏のハイシーズンにトルコへお出かけの方はぜひ行ってみてください。

深い青空と眩しい石灰棚、キレイでしたよ!

タイレストラン

最後におススメの食堂をご紹介。

トルコ人の旦那さんとタイ人の奥さんが切り盛りするタイレストラン。

パッタイ

こちらはパッタイ。刻み海苔が泣けます。

お二人とも日本に10年ほど住んでいたそうで、日本語ペラペラ。どこか日本テイストのタイ料理がいただけます。

モスクの裏手にあり、パムッカレでひとつしかないので、間違えようがありません。

二コラが風邪をひいていることを知り、おかゆを作ってくれたり、日本の病院でもらったお薬を分けてくれたりと、ホスピタリティに感激しました。

お料理も一皿45リラほどで、とても美味しい (辛さ控えめの) タイ料理にホッとします。

次はトルコ最大の遺跡都市、セルチュクを目指します!