海外旅行に持って行くならどっちがオススメ?海外プリペイドカード徹底比較

海外プリペイドカード

【目次(もくじ)】

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海外プリペイドカードとは?

海外プリペイドカードとは、事前にチャージしたお金を海外で使うことができるカードのことです。

海外旅行者を中心に利用されていることから、「トラベルプリペイドカード」という名前でも呼ばれています。

現金チャージの仕組み自体は、交通機関で普及している「Suica」などの前払式ICカードとよく似ています。

海外プリペイドカードにはキャッシュ機能が備わっており、MasterCardやVISAに加盟しているお店で決済に使用できるほか、現地のATMから現金を引き出すことなどができます。

海外プリペイドカードのメリット

キャッシュレス

海外プリペイドカードのメリットは、多額の現金を持ち歩かなくてすむことです。

現地で盗難や置き引きなどの犯罪に巻き込まれた際でも、カード会社へ連絡すればすぐに口座を停止することができるため、被害を最小限に抑えることができます。

為替手数料が安い

また、為替手数料の安さも海外プリペイドカードが人気を集めている理由のひとつです。

銀行や空港の両替所よりも為替レートや手数料が比較的安く設定されているため、日本円を効率良く両替して、海外での買い物を楽しむことができます。

安全性が高く、コストも抑えることができる海外プリペイドカードは、海外旅行や出張時にも便利なアイテムです。

クレジットカードを発行する際に受ける与信審査もなく、18歳以下の方でも手軽に所有できることから、近年では留学中の中学生や高校生の間でも利用が広まっています。

当ページでは、2大海外プリペイドカードとされている「マネパカード」と「キャッシュパスポート」についてそれぞれ比較をしながら解説していきたいと思います。

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1.マネパカード

マネパカードは、日本の大手ネット証券会社であるマネーパートナーズが発行している海外プリペイドカードです。

マネーパートナーズが国内FX会社では初となるMasterCardのライセンスを取得して、2014年9月からサービスが開始されました。

マネパカードの特徴やデメリットとして、以下のようなものがあります。

日本最安の手数料

マネパカードの最大の特徴は、各種手数料の安さです。

入会金や年会費、チャージ手数料などはすべて無料となっており、海外ショッピングを日本最安で行えます。

また、経営母体であるFX会社のバックグラウンドを活かした両替手数料の安さもマネパカードの強みです。

両替手数料は通貨ごとに設定されており、米ドルは1通貨0.8円、ユーロは1通貨1円などの低コストが実現されています。

銀行などでは1ドルあたり3円程度が相場であるため、70%以上の手数料を抑えて両替することが可能です。

入金時の為替レートもマネーパートナーズが運営しているFXレートと連動しているため、インターネットを使ったリアルタイムでの両替ができます。

マネーパートナーズのFX口座を開設していれば、カード口座へ無料振替ができるなど独自のサービスもあります。

国内でも利用することができる

海外プリペイドカードは、ショッピング利用が海外のみに限定されているのが一般的ですが、マネパカードは国内プリペイドカードとしても使用することができます。

帰国後に余った外貨も、日本円に戻して再チャージすることで、全国のMasterCard加盟店で決算に使用することができます。

国内のショッピング利用では、最大2%のキャッシュバック還元が受けられるなど、お得なサービスもついています。

取り扱い通貨

マネパカードで取り扱っている通貨は以下の6つです。

あらかじめそれぞれの口座にチャージをしておくことで、現地での利用ができるようになります。

  • 日本円
  • 米ドル
  • オーストラリアドル
  • 香港ドル
  • ポンド
  • ユーロ

この6つ以外の通貨が利用されている国でも、米ドルの口座にチャージがあれば、MasterCardを活用したショッピング利用やATM引出しが可能です。

申込手続きの流れ

マネパカードはWebサイトから利用を申し込むことができます。

申し込み時に必要となるのは、本人確認書類とマイナンバー書類の2つです。

以下利用までの流れです。

  1. Webサイトの申し込みボタンをクリック。
  2. 必要な情報を入力して、書類のアップロード。書類のアップロードはスマートフォンなどで撮影した画像データを送信することで行うことができます。
  3. カード発行審査を通過すれば、簡易書留でカードとログインパスワードが記された書類が届きます。申し込みからカード発行まで必要な期間は、1週間~2週間程度です。カード発行後、専用口座に入金することで、マネパカードが使えるようになります。

マネパカードのデメリット

マネパカードのデメリットは、カードの発行が15歳未満に制限されている点です。

留学生や海外に住む子どもの決済手段としても利用されることが増えている海外プリペイドカードですが、15歳未満の方はマネパカードを所有することができません。

また、原則75歳を超える会員は有効期限の更新ができないため、期限最終日とともに解約となります。

そのほかのデメリットとして、本人以外からの口座振込ができない点が挙げられます。

マネパカードへの振込や入金は、カード口座と同じ名義人である必要があります。

本人の委任状がある場合でも原則振り込むことはできないため、海外にいる家族への送金手段としては使いづらいと言えます。

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2.キャッシュパスポート

キャッシュパスポートは最大8つの外貨をチャージできる海外専用のプリペイドカードです。

システムの使いやすさから人気を集めている海外プリペイドカードで、海外留学や出張時の費用管理にも多く利用されています。

キャッシュパスポートの特徴やデメリットとして、以下のようなものが挙げられます。

安心のスペアカード付き

キャッシュパスポートは初回発行時にスペアカードが無料で配布されています。

一般的な海外プリペイドカードは、現地でカードを紛失してしまうと、帰国するまで再発行を受けることができず、その間の利用もできなくなってしまいます。

キャッシュパスポートは現地で紛失や盗難に遭った場合でも、その場ですぐにスペアカードに切り替えてショッピングや通貨の引き出しをすることができるため、安心して利用することができます。

また、帰国後の再発行も手数料0円で申し込むことができます。

年齢制限なしで所有できる

キャッシュパスポートの所有には年齢制限がなく、小学生や中学生の子どもでも利用することができます。

委任状を登録しておけば、本人以外からの口座振込も可能となっているため、海外にいる家族や子どもへの送金手段として便利です。

取り扱い通貨

キャッシュパスポートで取り扱っている通貨は日本円を含めて以下の9つです。

  1. 日本円
  2. 米ドル
  3. オーストラリアドル
  4. 香港ドル
  5. ニュージーランドドル
  6. シンガポールドル
  7. カナダドル
  8. ポンド
  9. ユーロ

ワーキングホリデーや海外出張先としても渡航者が増えているカナダやオーストラリア、シンガポールにも対応しているなど、海外プリペイドカードの中でも幅広い種類の通貨を取り扱っています。

現地で利用している通貨の残高が不足した場合でも、他の通貨口座にチャージがあれば自動的に補填してくれるマルチカレンシー機能が備わっているなど、サービスも充実しています。

申込手続きの流れ

キャッシュパスポートはWebサイトの専用ページから申し込むことができます。

  1. 申し込みフォームに渡航先やメールアドレスなどの情報を入力します。
  2. 登録完了後、本人限定受取郵便(特定事項伝達型)でカードが届けられます。配達員へ本人確認書類を提示することで、郵便物を受け取ることができます。申し込みからカード発行までは1週間程度です。
  3. カード発行後は同封されている確認書類に従って、マイナンバーの提出などを行います。
  4. 口座へのチャージ確認後、専用管理ページのマイアカウントを開設すれば利用開始です。

申込手続きを最短で!

キャッシュパスポートは発行までに2,3週間かかりますので、ここでは最短のお手続き方法をご案内致します。(下記方法であれば1週間も掛からずに申込が可能です。)

  1. 下記URLから「緊急用キャッシュパスポート申込書」をダウンロード、プリントアウト
    http://www.jpcashpassport.jp/company/agreement.html
  2. 「緊急用キャッシュパスポート申込書」に記入をし、本人確認書類と一緒にFAX
    この時、用紙右上の申込コード欄には「610298」を記入します。
    ※上記申込コードを記入することで、毎月5名様の10,000円チャージのプレゼントに応募できます。
  3. カードが届いた後に、マイナンバーの書類を返送する(マイナンバーのコピーを貼り付けて返送)
    ※マイナンバーの書類をポストに投函した時点でお金のチャージが可能

キャッシュパスポートの申込時の注意点(記入する住所について)

緊急用キャッシュパスポート申込書に記載する住所は必ず現住所をご記入しましょう!

これは届く郵便物が「転送不要」と表記されているためです。

ご注意!絶対に避けて頂くNGパターン

  • 現在下宿先に滞在していて、近日実家に戻る予定で出発も迫っている!
  • お申込用紙には下宿先の住所を記載し、下宿先の住所に転送届けを出す
  • キャッシュパスポートからの郵送物が下宿先に届くも、「転送不要」の郵便物のため送り主に戻る!
  • キャッシュパスポートのカードがキャッシュパスポートの会社に戻り、出発までに間に合わない!

オンライン申込は、FAX申込より遅く、本人しかカードを受け取れないため基本はFAX申込をオススメしております。
※本人受け取り郵便は家族でも受け取りができません。

キャッシュパスポートのデメリット

キャッシュパスポートのデメリットは、利用期間が空いた場合に口座維持費が発生することです。

入会費や発行手数料などは無料ですが、1年間利用がなかった場合、その後毎月150円の維持費が発生します。

ただし、維持費は口座からの自動引落となっているため、口座の合計残高が150円未満の場合は請求されることがありません。

長期間利用する予定がない場合は、できるだけ残高を使い切るように調整したり、払い戻しをしておくことで手数料を抑えることができます。

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マネパカードとキャッシュパスポートの大きな違いとは?

さて、ここからはマネパカードとキャッシュパスポートの異なる点を見ていきましょう。

マネパカードとキャッシュパスポートにはいくつかの違いがあります。

抑えられるコストやサービスの内容をよく比較して、自分のスタイルや使い方に合った海外プリペイドカードを選びましょう。

各種手数料の違い

各種手数料で比較すると、マネパカードの方が総合的にはお得です。

特に大きな違いとなっているのが、チャージ手数料です。マネパカードはチャージ手数料が無料となっていますが、キャッシュパスポートは入金金額の1%が手数料として取られます。

キャッシュパスポートは1年間利用がないと毎月150円が引き落とされるため、口座の維持費用に関しても、海外でカードをあまり利用しない場合はマネパカードを持っている方がお得と言えます。

ただし、カードの再発行手数料に関しては、キャッシュパスポートが無料なのに対し、マネパカードでは1回1000円の手数料がかかるという違いがあります。

海外プリペイドカードは、紛失時だけではなくパスワードを忘れてしまった場合でも再発行が必要となる場合があるため、しっかりとパスワードを控えておくことが大切です。

取り扱い通貨の種類やレート

取り扱い通貨の種類では、キャッシュパスポートの方が豊富に揃えられています。

ニュージーランド、カナダ、シンガポールドルの3つはマネパカードでは取り扱われていないため、これらの通貨が利用されている国や地域へ訪れる予定がある場合は、キャッシュパスポートを利用した方が手数料を大きく抑えることができます。

保険やサポートの違い

マネパカードにはショッピング保険があるのが特徴です。

ショッピング保険はカード決済を利用して買い物をした際に適用される保険のことです。

商品購入後30日以内に、破損や盗難などが発生した場合、最大50万円までの補償を受けることができます。ただし、不動産や自転車、食料品など一部商品は保険の対象外となっています。

一方、キャッシュパスポートにはスペアカードが付いているのが特徴です。

現地でカードを紛失したり、盗難された場合でもスペアカードを所持していれば、継続して口座を利用することができます。

マネパカードも紛失後は再発行を受けることができますが、登録住所への郵送となるため、海外にいる間は口座を利用することができなくなります。

その他の電話サポートやセキュリティ面のサービスはどちらも24時間日本語での対応を受けることができるため、大きな違いは見られません。

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マネパカードはこんな人にオススメ(利用体験者の声含む)

マネパカードは手数料などの各種コストを抑えたい方や、国内でもカードを利用したい方にオススメです。

ショッピング保険も付いているため、海外で高額商品の購入を予定している方などにもメリットがあります。

(男性・30代)
新婚旅行でヨーロッパへ行くため、マネパカードを作りました。
人気の観光地でもスリに狙われることがあると聞いて少し不安だったのですが、マネパカードがあれば現金をたくさん持ち歩かなくても良かったので安心でした。
使えるお店やATMも多くて、帰国後も残高を利用して買い物を楽しむことができました。
(女性・50代)
海外旅行好きの友人から勧められて、マネパカードを利用するようになりました。
海外はカード社会化が進んでいる国が多いので、本当に持っていて損はないと思います。
クレジットカードと比べても手数料が安いですし、無駄な買い過ぎも防ぐことができるので助かっています。

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キャッシュパスポートはこんな人にオススメ(利用体験者の声含む)

キャッシュパスポートは、利便性を重視する方にオススメの海外プリペイドカードです。

8つの外貨に対応しているため、幅広い地域や国でもお得に買い物を楽しむことができます。

(女性・10代)
ドイツへ短期留学するときに、説明会で紹介されたキャッシュパスポートを利用することにしました。
予定していたよりもいろいろとお金がかかってしまって、「お土産買えないかも!どうしよう」と困っていたのですが、出国前に委任状を提出していたおかげで、両親からすぐに追加のチャージを受けることができました。
周りの子もみんな持っていたので、観光や買い物をするときもとっても便利でスムーズでした。
(男性・40代)
以前、旅行先で財布を盗まれたことがあったので、対策のためにもいまではキャッシュパスポートでお金を持ち歩くようにしています。カードは財布とキャリーバッグの2ヶ所に分けて入れてあるので、万が一どちらかが盗まれたときでも安心です。

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マネパカードやキャッシュパスポートを使った場合は普通のクレジットカードを使った場合と比べてどのくらいお得なのか?

マネパカードやキャッシュパスポートをショッピングで利用した場合、クレジットカードと比べるとどれくらいお得になるのでしょうか。

それぞれのカードで1000米ドル分の買い物した時の目安は以下の通りです。

実際に適用される両替レートはカード会社によっても異なりますが、今回は比較のため1米ドル=110円を基準に計算しています。

  • クレジットカード:11万1760円
  • マネパカード:11万800円
  • キャッシュパスポート:11万1100円もしくは11万4400円

クレジットカードを海外で利用した場合、通常1.6%程度の為替手数料が発生します。

1米ドル当たり1.76円の手数料が取られるため、1000米ドルでは1760円になります。

マネパカードはチャージ時の両替レートに一定の手数料が加えられているため、1米ドル当たり110.8円での両替となります。

その他の為替手数料などは無料であるため、1000米ドル分の買い物をした場合の合計金額は11万円800円で、実質手数料は800円です。クレジットカードの1760円と比べると、半額以下に抑えることができます。

キャッシュパスポートの金額が2つに分かれているのは、使用する通貨口座によって手数料が異なるためです。

米ドル口座にチャージしている残高を使えば、手数料は入金時に支払う1%だけに抑えられます。

1000米ドルでは1100円が手数料となるため、クレジットカードより0.6%の手数料を抑えることが可能です。

注意しなければいけないのは、口座残高の自動補填が行われた場合です。

ユーロなどの他の通貨口座にチャージしている残高を使って米ドルの支払いを実行すると、通貨の両替のために4%の為替手数料が発生します。

1000米ドル分の買い物に4%が上乗せされると、手数料は4400円になります。

他の通貨口座から自動補填ができるマルチカレンシー機能は便利ですが、クレジットカードと比べると倍以上の手数料を支払うことになるため、利用予定がある通貨口座には事前に十分なチャージをしておくことが節約のポイントとなります。

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マネパカードやキャッシュパスポートを使った場合は新生銀行の海外キャッシュカード(パワーフレックス)を使った場合と比べてどのくらいお得なのか?

新生銀行の海外キャッシュカードは、日本円の預金口座を利用して海外で現地通貨を引き出すことができるカードです。

同じようにATMを利用して現地通貨を引き出した場合、マネパカードやキャッシュパスポートではどれくらいお得になるのでしょうか。

米ドルを引き出した場合の手数料は、日本円からの両替も含めてそれぞれ以下の通りです。

  • 海外キャッシュカード:為替手数料4%、ATM手数料は無料
  • マネパカード:1米ドル毎に0.8円、ATM手数料2米ドル
  • キャッシュパスポート:入金手数料1%、ATM手数料2米ドル

海外キャッシュカードの大きな特徴はATMを無料で使えることですが、日本円から両替するときの為替手数料は高めに設定されています。

対してマネパカードやキャッシュパスポートは両替時のコストが低い代わりに、どの外貨でも日本円換算で200~250円程度のATM手数料が毎回発生します。

それぞれにメリット・デメリットがあるため、どちらの方がお得になるかは通貨を引き出す金額によっても変わってきます。

マネパカードやキャッシュパスポートを海外キャッシュカードよりお得に利用するためには、少ない回数でまとめて引き出すことがポイントです。

例えば、1米ドル=110円で10米ドルをATMから引き出すと、手数料は海外キャッシュカードが44円、マネパカードが228円、キャッシュパスポートが231円となり、海外キャッシュカードの方がお得という結果になってしまいます。

しかし、一度に引き出す金額を100米ドルに増やすと、手数料は海外キャッシュカードが440円、マネパカードが300円、キャッシュパスポートが330円となり、手数料の大きさが逆転します。

マネパカードやキャッシュパスポートで現地通貨を引き出す時は、引き出す金額にも注意するようにしましょう。

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まとめ

以上、マネパカードとキャッシュパスポートの特徴や違いについてご紹介しました。

海外プリペイドカードは安全面や両替コストが優れており、クレジットカードのような厳しい審査もないため、手軽に作ることができます。
コストの安さを重視したい方にはマネパカード、使いやすさを重視したい方にはキャッシュパスポートが基本的にはオススメです。

海外旅行を予定されている場合はぜひ一度、海外プリペイドカードの所有をご検討してください。

キャッシュパスポート

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