アテネ空港から市内への移動、その日の内にバスで国境を越えてアルバニアへ

アクロポリスその2

久しぶりのギリシャ。

と言っても前回はミコノス島にいたので、それとはまったく違う雰囲気。

今回はアテネです。

スクートにてアテネ入りしました。

シンガポールで乗り継いでそこから11時間、日本からの所要時間を合わせると・・・1日半くらいでしょうか。とにかくたくさんかかりました。

こんなに時間かけて行く奴があるかねと思いましたが、プライオリティパスのおかげで、少なくとも空港での待ち時間はとても良いものになりました。

アテネの空港から市内へは、バスが最も安価です (6ユーロ) 。

空港のターミナルを出てすぐの所に券売所があります。そこで「アクロポリス」と言ってチケットを購入します。

アクロポリス

窓口の人に教えられた通り、X95のバスに乗ります。

乗り込んだら車内の機械にかざしてアクティベーションします。

私が乗った時はありませんでしたが、抜き打ち検札があると思われます。

チケットを持っていてもアクティベーションしていないと罰金を科せられますのでご注意ください。

空港から市内までは1時間半ほど。

交通状況によって変わります。終点が最もアクロポリスにアクセスしやすく、ショップやカフェも多いエリアです。

アテネにはそれほど興味が無かったので、ざっと市内を歩いて、その日に出発の夜行バスでサランダに向かおうと決めていました。

バス会社らしきものが見当たらなかったので、旅行代理店の人なら知っているはずと思い、入って聞いてみました。

クルーズなどが専門の会社ですが、カウンターのお姉さんがとても親切で、バス会社の多いエリアを教えてくれました。

マップ

空港バスの終点がシンタグマというメトロ駅の前。

ここから3駅の、Metaxourgio (読み方わからん) 周辺にいくつかバス会社はあります。

治安のいいエリアじゃないから、行く時はメトロを使ってねと何度か念押しされましたが、真っ昼間の大通りということもあり、危険は感じませんでした。

ただ脇道に入ると、女性の一人歩きはほとんど見かけませんでした。

実際に色々起こっているんですかね。

お姉さんの助言に従い、アクロポリス側を通ってバス会社まで行きます。

ゼウスの寺

ゼウスの寺。の門。

カフェ

通りにはカフェが多いです。どこを通ってもズラーっと並んでいます。

スブラキ

ギリシャのファストフード、スブラキをラップで頂きます。

お皿でも食べられます。

トルコのケバブより、ラップがふんわりしたピタパンになっており、ポテトやヨーグルトなどが一緒に巻いてあるのでお腹にたまります。

チキンかポークが選べたので、トルコのケバブでは食べられないポークを注文。2,4ユーロでした。

アクロポリス前 アクロポリスその2

アクロポリス前を通過。中に入る体力と予算は無し。

高台

離れて見てみると高台に建てられていることが分かりますね。

アテネの景色

鳥になりたい・・・・・。

ソフトクリーム

ソフトクリームマシーンが置いてある甘味屋さん。

ココナッツやパイナップルがあるところが、ヨーロッパというより南国風ですね。

一時間くらい歩いてやっと駅に到着。最初に目についたバス会社で行くことにしました。周辺にはいくつも同じような会社があります。

料金はどこも25ユーロで違いはなし。違うのは出発時間。

私は最初に見つけた、Fieri Travelで予約してしまいましたが、そちらでは午前&午後どちらも6時発。

オモニア駅

大通りをオモニア駅方面に進んだところにある会社は午前&午後の8時発でした。

夜行でティラナへ行くなら6時発のFieri、サランダへ行くなら午後8時発のHORIZONがいいでしょう。

午後6時発の夜行バスでサランダへ行くと、着くのが夜中になってしまうので、おすすめしません。

いくつか訪ねて、到着時間やサービス内容で決めるといいと思います。

アテネに一泊することも検討しましたが、宿が高いので (ドミトリーでも16ユーロくらいから) 夜行バスで仮眠をとることに決定。

物価の安いアルバニアでゆっくり過ごします。

バスの時間まで5時間近くあったので、荷物をバス会社に預け、街を散策することに。

ヨーグルト

脂肪分10%のヨーグルト美!?味しそう~!しかも安い!

素焼きポット

素焼きのポットに入ったものを発見!

ヨーグルト

小さいのを見つけたので即購入。スリランカで食べた素焼きのものより酸味があるかな?でも濃くておいしい。

駅前広場

駅前広場は観光客で賑わっています。

バナナの叩き売り

門司港のバナナの叩き売りみたいな光景。

遺跡群

ここにも遺跡群。アクロポリスの裏の方かな。

ハロウィン

そう言えばもうすぐ10月。ハロウィンと言えば、日本では大人がバカ騒ぎする日ですね。

お腹がいっぱいなのでコーヒーだけ飲みにカフェへ。

カプチーノフレッド

カプチーノフレッド (アイスカプチーノ) を注文。

何も言わないと甘く作られますのでご注意を。全自動マシーンで作られたキメの細かいミルクが特徴。

することが無くなってしまったので、バス会社に戻り、スマホの充電をしながら時間を潰します。バスは時間ぴったりに出発。

途中で乗客を拾いながらも、けっこういいペースで進みます。

5時間くらい走ったところでイミグレ。

今朝ギリシャに到着したところなのに、その日の内に出国です。

パスポートのスタンプ

どうでもいいけどもう少しきれいにスタンプ押せないものかね・・・

アルバニア側

アルバニア側までおじさんたちとおしゃべりしながら歩く。

本当はすぐにバスに乗ってよかったみたいだけど、ひんやりした空気が気持ちよかった。

アルバニアの人、顔こわいけど笑うとすんごく優しそう。

日本から来たとか、サランダに行くと言うと、一回一回ほぉ~と反応してくれます。

アルバニア側に入ると職員がバス車内に入ってきてパスポートを回収。

バスが走り出してからスタッフにより返却されました。

入国も思いがけずスムーズ。

正直、もう少し時間かけてほしかったくらいです。

なぜならあまり早い時間にサランダに着いても、宿を予約していない私は行くところが無いからです。

このペースで行くと3時頃には着いちゃうな~と思い、出来るだけ仮眠をとっておきます。

隣の席に誰もいなかったので、横になって休めました。

しかしここで思わぬ出来事が。

ティラナ行きなら直行ですが、サランダ行きはなんと途中乗り換え。

逆方向から来るバスに乗れと言われ、サランダ行きだった私とドイツ人カップルの3人だけが突然降ろされました。

聞いていなかったので、唖然としましたが、仕方ないので真夜中のガソリンスタンド前で待つことに。待

っている間に向かいのガソリンスタンドでお手洗いを借りました。

アルバニアでは、バス停というものは無く、ガソリンスタンドがその役割を果たしているようです。

長距離バスも同様。

しかし会社としての責任感はゼロですね。

説明もなしに真夜中にこんなところに置き去りなんて。

ドイツ人カップルがいたから良かったものの、私一人だったら危ない目に遭っていた可能性も否定できません。

周辺には地元の男性が10人ほど、タクシーの客引きや、無謀運転して走り去る車もいました。

最初のバスの運転手から、35分くらいで来ると聞いていたのでおしゃべりしながら待っていると、40分くらい待ったところにバスが来ました。

乗り込むと若い男性ばかり。そして突然の乗客にみんな不機嫌そう。

途中、何度か止まっては何か大きなものを捨てています。不法投棄かな?と思いながら半分眠った目で眺めていました。

結局、到着したのが午前3時間半。

到着した場所は事前に予想していたバスターミナルでした。

小さな町なので、中心部からそれほど遠くなくて助かります。

降りると突然運賃を請求されました。

サランダまでの買ってるよ~とバスのチケットを見せると諦めてくれました。どうやら違う会社のバスに乗ってしまっていたようです。

向こうも確認せずに乗せたのと、どっちみち私たちは払う気ゼロだったので話はすぐに終わりました。

もっとちゃんとしてくれよと言いたいけど、そこはギリシャとアルバニア。

まだまだ発展途上の国です。

バスターミナルの前のカフェにも数人の地元の男性がいました。

誰かの迎えでしょうか。

それにしてもこの時間に何人もの男たちがたむろしてるのは違和感ありまくりです。午前3時ですけど。

しつこいホテルの客引きもいましたが、事前に目星をつけていた宿を目指しで一人で暗い道を歩きます。

ドイツ人カップルが親切にも 一緒に宿を探すよ何度か言ってくれたのですが、彼らはすでに泊まる宿が決まっており、何より疲れているのは私と同じなはずなので、お礼を言って別れました。

宿までの道ですが、人気はまったくないものの、街灯がしっかり点いており危ない感じはしませんでした。

女性の一人歩きは理由がない限りやめた方がいいと思いますが、サランダは思っていたより安全そうでした。

ホステル

道がくねっていて地図でもわかりにくい場所ですが、分かれ道ごとに看板が立っていました。

こんな小道でも街灯がともっていたので、夜でも迷うことはありませんでした。

看板に従ってお目当てのホステルへ。

バス停から歩くこと10分弱。

ドア閉まってました。やっぱりね。当然だよね。

分かっていたことなので、とりあえず入口の前に荷物を下ろし、座る。

ん?誰かいる?中から話し声が聞こえる!

いや、誰かのイビキだ。

ドアのすぐ向こうで誰かが寝ている。

ドアを押してみた。

当然、鍵がかかっている。

でも、その音で目を覚ます向こう側の人。

ドアごしにあいさつすると開けてくれました。

事情を話すと娘さんが出てきました。荷物だけ置かせてもらえれば朝に出直すと言ったのですが、そんなの危ないからと空き部屋に通される。ドミトリーはその日ふさがってたもよう。

「ここで寝ていいよ」

わーーーーーーい、個室!!

ロビーで寝かせてもらえればありがたいなとは思っていたけど、まさか個室で寝ていいなんて・・・やったね!

久々のプライベート空間。よく眠れました。ここにたどり着くまで一度も部屋で寝れてない。3日ぶりの安眠。

おやすみなさい。