貧乏バックパッカーがデュッセルドルフ空港のシェラトンに宿泊。豪華ディナー & 朝食ビュッフェに感動。

空港ビル内のオブジェ

ユーロウィングスのスケジュール変更

一ヶ月過ごしたアユタヤから、今度はイタリアへと向かう私たち。

夜景

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ひとつ気がかりだったのは、こちらのメール。

フライトスケジュール

フライトスケジュール変更のお知らせです。

元のフライトスケジュールはこちら。

元のフライトスケジュール

バンコクからドイツのケルン空港で乗り換え、イタリアのベネチア空港へ向かうことになっているんですが、どうやらその1便めのスケジュール変更により到着が遅くなる模様。

2便めへの乗り継ぎが時間的に不可能に。

詳しい情報は、お電話くださいとしか記載されておらず、国際電話をかけるべきか迷っていました。

ちなみに、親会社であるルフトハンザ航空のオフィスであれば日本にもあり、フリーダイヤルでの通話が可能。

ですが、私が予約したのは子会社のユーロウィングスで、日本にオフィスを持っていません。

試しにルフトハンザ航空にかけてみると、日本人スタッフがとても丁寧に対応してくれ、フライトの確認をしようとしてくれました。

しかし、親会社とは言え、別会社だからか、私の予約内容にアクセスすることができないのだそう。

仕方がないので、ユーロウィングスに直接連絡することにしました。

長々と国際電話をかけるのは不安だったので、まずはユーロウィングスのウェブサイトにある連絡フォームからメッセージを送ります。

この時点で、フライト2か月前。

連絡フォームを探すも、なぜかドイツ語しか表示されないまま、言語変更のサインも見当たらなかったので、テキトーなページからメッセージ送信し、返事を待ちました。

結局、フライト2週間前になっても返事が無かったので、再度メッセージを送ることに。

二度目のトライでは、すんなり英語に言語変更ができました。

問い合わせ内容は大体こんな感じでした。

メールの原文保存していたはずが知らないうちに削除してしまったようなのでうろ覚えです。

こんにちは。私は〇〇です。予約番号〇〇です。スケジュール変更のemailを受け取りました。最終目的地となる空港はヴェローナ空港でも構いません。できる限り早く現地到着できる便への振替を希望します。もしルフトハンザ航空への振替が可能であれば、〇月〇日〇時発の便を希望します。

こちらには、数時間後に登録のメールアドレスに返信が来ました。

要約すると

  1. 全行程のキャンセルおよび全額返金
  2. ユーロウィングスが就航するいかなる便への無料変更
  3. 補償金としてホテル費用最大80ユーロおよび可能な限り元の予約に近い日時とルートで再予約

のいずれかを選べるとのこと。

本当だったら、2を選択し、南米辺りまでひとっ飛びと行きたいところです。

ただ今回は二コラの里帰りに同行するという目的があったため、予定を極力変更せずに済む、3を選択しました。

とにかく2便めは変更するしかないので、なるべく早く最終目的地に到着できるフライトに変更してもらうことにしました。

ホテルは私たち自身で予約し宿泊→立て替えて支払い→領収書をe-mailにて送付→こちらが指定した銀行口座へユーロウィングスから振り込みという流れ。

かなり面倒そうでしたが仕方ないと思い、ひとまず2便めの振替便の手配だけお願いしました。

ちなみにこのとき知ったのですが、飛行機などの2便めをセカンドレッグと言うそうです。

2番目の足かぁ。

日本語でも移動手段を足って言いますもんね。

すぐに翌日のお昼の便に変更しましたと連絡が来ました。

お昼に現地着で良かったね~と話していたのですが、変更後のスケジュールを確認すると・・・

なんと、行先が間違っているではありませんか。

私たちの目的地は、ベネチアマルコポーロ空港。空港コードはVCE。

しかし、手配されたのはVIE。ウィーン空港です。ドイツ人けっこういい加減だなぁ~。

すぐに、先ほどまで連絡を取り合っていた担当者のアレックスに返信。

「手配ありがとう。でも、行先間違ってるから確認して」と。

しかし返信なし。

結局、出発前日になっても連絡が無かったため、前日の内に空港へ。

空港へ到着してから、ようやくアレックスから返信が。

でも手配し直されたフライトが間違っている件については触れられないまま、そのうち空港のWi-Fiも接続が切れてしまいました (泣) 。

ユーロウィングスのカウンターで直接聞いてみようとするも、本日は就航便が無いため、カウンター自体開かない。

つまりスタッフも出勤しないとのこと。ダメじゃん。さすがLCC。

仕方がないので、明日まで待つことに。

とりあえず1階にあるスワンナプーム空港のフードコート、マジックフードポイントで食事。

ここは、空港職員向けに作られたフードコートなので、空港ターミナル内にも関わらず、40B~と市内とさほど変わらない料金でご飯を食べることができます。

100B分のチケットを、入口近くのカウンターで先払い購入し、余った分は同じカウンターで払い戻してもらいます。

その後はお腹が空いたらフードコートかセブンイレブン、あとはただ歩き回ったりしながらひたすら時間を潰しました。

空港ビル内のオブジェ

空港ビル内にあったオブジェ。

待ち時間長かった・・・。

空港

バンコクスワンナプーム空港 (保安検査後) のトイレ。あまりにハイカラで、最初お手洗いだとは気付きませんでした。

お昼になり、ようやくカウンターが開いたようなので、チェックインに向かいます。

チェックインの際、スタッフさんに事情を説明するも、

「現地に着いてから、そちらのスタッフに対応してもらってください」

とのこと。

あぁなんか、面倒だな~。

結局ホテルも予約してないし。

12時間のフライトで、着くのは夕方だし。

ちなみにユーロウィングスはLCCなので、12時間のフライトと言えども機内食やジュースなどは有料です。

エコノミークラス症候群予防のため、お水だけは何度も配りに来てくれますし、お願いすればいつでももらえます。

12時間後、無事に到着。

時間も時間でしたので、機内から出るなり走るようにしてユーロウィングスのカウンターを探します。

空港職員に場所を尋ね、カウンターを発見。早速事情を説明。

元々の予約は削除されてしまったようですが、スタッフさんたちが履歴からチェックしてくれ、再手配にミスがあったことも確認してもらえました。

カウンターでしばらく待っていると、スケジュール変更により、予定変更を余儀なくされた他の乗客も続々やってきました。

今夜のホテルどうしようね~と話していると、スタッフから、

「今夜は、これからデュッセルドルフへ向かってくれ」

とタクシーチケットを渡されました。

どうやら今夜はケルンではなく、50㎞ほど離れたデュッセルドルフに一泊し、デュッセルドルフ空港からベネチアマルコポーロ空港へ向かうことになるよう。

長時間のフライト後に1時間もかけて別の都市に行くの・・・とげんなりしたのもつかの間。

今夜の宿にシェラトンホテルを手配してもらったことを知り、にわかにテンションが上がるゲンキンな私たちでした。

ホテルの詳細と夕食のバウチャーを渡してくれたスタッフが

「タクシー運転手に伝えてください。シェラトン、シェラトンホテルと」

とわざとドヤ顔して見せたのがちょっと面白かったです。

実は、ユーロウィングスが乗客にシェラトンを手配することはあまりないのだそう。

この日は、こんな場合にいつも利用しているホテルがたまたま満室だったようで、特例です。超ラッキー。

とにかく一刻も早くシャワーを浴びたかったので、早速タクシー乗り場へ。

タクシー運転手はイランの人でしたが、英語も通じました。

フォルクスワーゲンの大きい車種だったのでゆったり座れました。

そしてホテルに到着。

デュッセルドルフ空港前のシェラトンは、空港の目の前なので、明日の朝はゆっくり出られそうです。

ベッドルーム シェラトンホテル

ずーっとバジェットトラベルだったので、いいホテルに泊まるのは久々です。

エスプレッソマシーン

客室にエスプレッソを作れる機械もあります。

アメニティ

ナッツとチョコレート、ワインが置いてあります。別料金は私たちには請求されないものの、遠慮しました。

洗面所

ヨーロッパなので、高級ホテルでも部屋は小さめ。ただバスタブ付きだったので、日本を離れてから初めて、浴槽にお湯を張って温まることができました。ありがたい・・・。

シャンプーとリンス

いい香りのシャンプーとボディソープでした。湯シャンなので使わず。手洗い石鹸だけ使いました。

ゲーム

共有スペース。

1人20ユーロずつ、ミールクーポンをもらっていたため、夕食はホテル内のレストランで頂きました。

パン

パンにつけるオリーブオイルの瓶にスポイトが差してあります。

液だれしなくていいね、とどうでもいい感想しか出てきません。

ラムの煮込み

私はラムの煮込みに、ニョッキとアーティチョークが添えられたプレート。

スタッフさんにボリュームがありますけど大丈夫ですか?と聞かれるだけあって、かなりの大きさでした。

二コラは野菜に飢えていたので大盛のサラダとお魚料理。

自分で支払ってないのにこんなこと言うのも何ですが、全部で40ユーロは安いかも。

食事だけしに来てもいいレベルの味とボリュームでした。

ただ、二人ともビーサンだったので、ドイツ人ビジネスマンたちの中で浮きまくりでした (汗) 。

ホテルでの食事など想定していなかったので仕方ないと自分に言い聞かせる。

朝食は同じレストランでブッフェをいただきました。

1人25ユーロと、なかなかの料金設定なだけあって、とっても豪華でした。

人生で数えるほど、同じランクのホテルに泊まれたことがあるのですが、ここが一番好きだと思いました。

サーモン料理だけで2種類、チーズやハムも種類豊富で、とっても楽しめました。

極めつけは蜂蜜。ハチの巣ごとスプーンですくって取り、パンやチーズと一緒に頂きます。

蜂蜜だけで5種類くらい選べました。

朝食ビュッフェ

本当はお料理の並んでいるところを撮りたかったのですが、人が多くて断念。下手な盛り付けですみません。

朝は仕事に向かうスーツ姿の人たちはもちろん、CAやパイロットなどの姿も多く、夕食時以上に浮きまくる2人なのでした。

エコ

シェラトンのエコな取り組み。

ハウスキーピングをしないことで、これだけの水と電気とガスを節約でき、化学薬品を使わずに済みます。

このカードをドアに掛けておくかフロントに連絡をすれば、5ユーロ分の食事代もしくはスターポイントをゲットできます。

またユニセフに寄付することも可能です。なるほど。

具体的な数字が書いてあるところがいいですね。双方にメリットもあるし。

空港標識

ロビーからエレベーターで階下に。

イタリア人らしからぬ、30分前行動が基本の二コラが早めに空港へ向かいたいと言い出したので、もう少しのんびりしたかった私も後ろ髪ひかれつつチェックアウト。

徒歩1分で空港ターミナルです。

朝からのんびりできる空港敷地内のホテルってすごくいいですね!

渋滞や電車の遅延を考慮して早めに出なくてもいいのはものすごく快適です。

結局、離陸が1時間ほど遅れ、またも空港で待ちぼうけ。

でも、もうすぐ長旅が終わると思うとやっぱりホッとしますね。

ドロミティ山脈01 ドロミティ山脈02 ドロミティ山脈03 ドロミティ山脈04 ドロミティ山脈05

ベネチアへ向かう飛行機の中から見たドロミティ山脈。とっても綺麗でした。

航空会社の都合でホテルに泊まったのはこれで2回目。

1回目は、忘れもしない、記念すべき初海外。

飛行機に乗るのすら初めての二十歳そこそこの頃。航空会社はキャセイパシフィックでした。比較的お手頃料金で乗れるのですが、LCCではありません。

自分で飛行機を手配するなんて高等技術は持ち合わせていなかったので、JTBのパッケージプランを予約。

空港からホテルまでの送迎つきでした。

最終日、ホテルに迎えに来た現地スタッフに案内されるまま航空会社カウンターでチェックインを済ませ (JTBスタッフさんがスーパーバイザーと話をしてくれ、ビジネスクラスのカウンターでチェックインできました) 、スムーズに搭乗。

搭乗後は、隣の席に座ったオーストラリア人の男の子と、離陸したらウォッカで乾杯しよう!と盛り上がっていました。

しかし、離陸時間を過ぎてもエンジン音が響くばかりで機体が動く気配はなく・・・。

乗客がイライラしだしたのが余計に私を不安にさせました。

隣の男の子もブツブツ文句を言い始めました。

アナウンスが聞こえ、当時英語があまり分からなかった私は恐る恐る

「何て言ってるの?」

と聞いてみると

「もう一度エンジンかけてみて、ダメなら今日は飛ばないらしい」。

もうその時点で心臓バクバクの私。

機体がウンウン唸るも 3分後、飛ばないことが決定。

みんなため息交じりに頭上の収納から荷物を取り出し、ゾロゾロと降りていきました。

あんなにフレンドリーだった隣人は私に一声もかけることなくスタスタ歩き去ってしまいました。

とりあえず周りの乗客に付いていき、なりゆきを見守るしかなかった私。

頭の中には、いつかニュース映像で見た、空港で寝泊まりする人たちの姿。

今でこそ、どこの空港のベンチでも熟睡できる私ですが、当時は空港泊なんて絶望にも等しい状況でした。

青ざめた顔の私を心配した航空会社職員が声をかけてくれ、私だけ別室に。

日本語を話せるスタッフがすぐに対応してくれ、状況説明をしてくれました。

今夜はスタッフと一緒にホテルに行って一泊し、明日は振替便で帰国する。

元々のスケジュールよりも早く日本に到着できますよ。と。

タクシーで向かったのは、シドニーの一等地に立つ4スターホテル。

その日の朝チェックアウトしたホテルとは比較にならない豪華さでした。

翌日、ホテルの朝食を頂き、前日もらったタクシーチケットで再び空港へ。

振替便に用意してもらったのは、カンタス航空。シートは広々、3席を1人で占領できる空き具合で、運賃の高い飛行機なら快適に乗れるんだと知った瞬間でした。

本来のスケジュールにあった乗継空港での10時間待ちもなくなり、予定より2時間近く早い帰国となりました。

あれから十数年、一人旅にもすっかり慣れて空港泊ももはや定番と化してしまいました。

それでも、初海外でのトラブルは忘れがたい思い出です。

査証

飛行機から降ろされ、オーストラリアに再入国したときのスタンプ。逆さまなのは、こういうときの決まりなのか、オーストラリア人ならではの雑さなのかは不明です。