由布岳から下山後、目抜き通りを散策して、亀の井別荘へ。
由布院御三家と呼ばれている老舗高級旅館です。
汗まみれの山歩きの出で立ちなので、「すみません・・・」と恐縮しつつ、敷居をまたぐ。
もちろん靴の裏の泥はすべて落としましたよ。
高級旅館を汚すようなことはしていないっ!!はず…。
かやぶき。由緒ある佇まい。
リュック背負って入っていって止められやしないかと心配になりますね。
宿泊客には見えないだろうからな。
心配ご無用。
なんのことはありませんでした。
名前を伝えると、懇切丁寧に対応頂けました。
ありがとうございます。
フロント前のロビー。
フロントからの中庭の景色。ピクチャーウィンドウの様。
国内旅行はすべてと言っていいほどトレッキングを旅程に入れるので、どのホテルに泊まるときも、どうしてもチェックイン時は小汚い格好になってしまいます。
ビジネスホテルとかだと問題ないんでしょうが、こういった高級旅館、ホテルに泊まる場合は考えないといけないのかなー。
美しいですね。日本庭園。わくわくします。
源泉かけ流し個室風呂付き 離れ
仲居さんに部屋へと案内してもらいます。
今回停まったのは「離れ」です。
本館にも洋室があるようですが、今回は庭付きの和室、離れ^^v
源泉かけ流しの個室風呂付き。
最高!
源泉かけ流しの個室風呂で由布岳登山で疲れた体を癒やします。
大浴場も好きだけど、やっぱり個室風呂があるならその方がいいですよね~。
中庭を眺めながら、お風呂につかっていると、ポカポカ陽気と檜の香りで眠くなる。
頂いた茶菓子がグッド。
お部屋を探検。
居間です。お庭の景色が最高。
急須もオシャレです(買い替えたiPhone8Plusのポートレートモードで撮りたいだけ)。
掛け軸。この辺りは絵心が全く無いのでよく分かりません。泣
お酒は冷蔵庫の中に入ってますが、有料です。
廊下。
洗面。清潔です。
寝室。縁側が付いてます。
縁側大好き。
お庭です。縁側に座って鳥の声を耳を傾けていると、大正時代にタイムスリップしたような気分になります。
井戸もあります。この施設が建てられたのが大正時代だと聞いてますので、井戸はそこかしこにあったのでしょう。今は閉じられてますね。
かやぶき屋根。
縁側で湯涼みをした後、談話室へ。
談話室
亀の井別荘内は広くて、迷いやすいです。夜になると更に迷います。
そこでこの象さんの出番。
鼻が向いている方向に歩を進めると、目的地に辿り着けるようになっています。
談話室、大浴場などにですね。
象さん、かわいいですね。
お次はインドっぽい像。おちゃめです。
談話室に到着。
薪が並べてあります。段差室内には本物の暖炉がありますので、実際にこの薪を使ってるんでしょうね。
これは何の為にあるんだろうか。手を洗う?もしくは温泉?
1991と刻印されているからその年に作られたのであろうことはわかります。
中に入ると素敵な空間!
梯子を上らないと、上部にある本には手が届きません。
いーなー。いつかウチもこんな書斎が欲しい。。。。。
その横にある丸い大きなものが、蓄音機です。
大きいです。
暖炉もあります。
時間が前後しますが、晩ごはんの後にこの蓄音機を使ってのSPレコード鑑賞会が行われました。
もちろん参加してきましたので、先にその鑑賞会の様子を掲載しておきますね^^
夜の談話室でSPレコード鑑賞会
蓄音機が開いてます。SPレコードをあそこに入れるみたいです。
晩ごはんを食べて、21時半頃でしょうか。談話室に足を運ぶと8名ほど宿泊客の方が聴きに来られていました。
心地よい空間。コーヒーもデカフェにしてくれていました。
蓄音機を操る木村さん?佐藤さん?
名前は忘れましたが、年配の方が蓄音機のウンチクをいろいろと語ってくれます。
曲のリクエストもできました。
SPレコードメニュー。
クラシックは門外漢ですから、適当に聞いたことがある作曲家のものをリクエスト。
レトロな蓄音機ですから、その音を聴かせて頂けるだけで本当に有り難い。
モノクロ映画の中に入り込んだような気分。高音が強くて、時代を感じます。
ときおり「プツ、プツ」と音が途切れるのが良いですね^^
貴重な体験でした。
SPレコード蓄音機の鑑賞会は週に3度ほど、この木村さん?が出勤されているとき限定で開催されるようです。
運がよかった^^v
大浴場
さて、時間を戻しまして、談話室見学の後は大浴場へ。
晩ごはんの前に大浴場の露天風呂にも入っとかないとね^^
大浴場には夜と朝の2回入りましたが、誰もおらず。
貸し切り状態^^v
宿泊者の数が限られている高級旅館ならではですね。
ラッキー。
入り口。
朝と夜で男女が入れ替わります。
由布岳が見えるマウンテンビューの方が広くて、景色も良くて僕は好きかな。
さすがの清潔感です。
室内の大浴場。
さすがに貸切状態とは言え露天の方にはカメラは持っていきませんでした。
温質は湯布院ですから、言わずもがなでございます。
夕食
さて、いよいよ夕食です。部屋食。18:30から。
献立はこちら。
お酒のメニュー。
なんとここでサプライズ。私、3月が誕生日でして。
チェックイン時に記載した旅客台帳に生年月日の欄がありましたので、意識することもなく記入していたのですが。。。
料理長さんからお祝いにとシャンパンのグラスを僕と妻の分2杯をプレゼントしてくださいました。感動。
ありがとうございます。
一杯2,100円もするのに。。誕生日の2日前とかだったからかなー。感謝でございます。
感動のあまり肝心のシャンパングラスを写真に撮り忘れるというね^^;
美味しいお酒でした。
早朝からの由布岳トレッキングで疲れているので酔いが回るのも早い。
紅足海老ぬた和えと公魚天ぷら。
公魚(わかさぎ)と読むのか。
恥ずかしながら知らなかった・・・。
蓮根まんじゅうと季節のお作り。
蓮根まんじゅうは写ってません。食べた後でした・・・。
お造りはさすが九州です。
もちもちで臭みもまったくない。美味しゅうございます。お酒がススムくんでございます。
日本酒を追加。
地鶏小鍋仕立て。大分地鶏。間違いなく美味しいです。
九州の鶏は柔らかい。
グルメじゃないので分かりませんが、食べやすい。臭みもない。
太刀魚菜花餡掛けと由布院野菜サラダ。
豊後牛の炭火焼き。
旨し。
お腹いっぱいになりそうなところですが、ここでまたメニューにない「手打ちのお蕎麦はいかがですか?」と声を掛けられる。
迷うこと無くGOサイン。
蕎麦は食べちゃうでしょー。この雰囲気で食べないとかないでしょー。まだ白ごはんも来るのに食べちゃうでしょー。
しかし、このお蕎麦がまた他のメニューに劣らずお蕎麦の香りが豊かで美味しかった。おつゆまで飲み干してしまいました。
酔っ払ってきてたので、もう何でもありでしたね。塩分上等。
最後はご飯です。
食べられるかな?と少し不安になるも杞憂。
ペロリです。
さて、亀の井別荘さんのお夕食統括。
もう僕なんかが評価するのもおこがましいっす。
文句ないっす。どれもこれも本当に美味しゅうございました。
料理長さんからのプレゼントがあったから上乗せして言ってるとかではなく、お世辞は抜きです^^
ごちそうさまでした!
晩ごはんの後は、さきほど写真を掲載した談話室での蓄音機によるSPレコード鑑賞会へ。
鑑賞会後もまだまだ遊びますよ。
敷地内にあるBar山猫へ。
Bar山猫
19:00~24:00まで開いてます。
昼間は天井桟敷というカフェで一般開放されています。
夜はおそらく、宿泊者だけだったかと。いや、でもホームページを見てみるとそんなことどこにも書いてませんね。
どなたでも大丈夫だろうかと思います。笑
我々が訪れた時間帯は宿泊者だけでした。
江戸末期の造り酒屋を移築した店内で、ごゆっくりお過ごしください。
なるほど。どおりでいい雰囲気でした。
店内にもなんと蓄音機が。どうやら同じ時刻に来ていた宿泊者の方が、談話室での鑑賞会が行われる場所をこちらと勘違いして、来てしまったようです。
残念ですよね。談話室での鑑賞会も既に終了してしまっているし。
バーテンダーさんがそこで粋な計らいを。BARにある蓄音機でSPレコードをその方達に聴かせてあげていました。
いっちょかみで私達も聴けることに。笑
コーヒーマティーニと共に。
贅沢な時間です。
良い気分。まったりとした後、お部屋へ。したたかに酔いました。ちょっと飲みすぎたかな。
すぐに就寝。
お布団も二枚重ねで温かくて軽い。爆睡。
翌朝。ぐっすり眠れました。
6時に起きて大浴場露天風呂へ。
昨日登った由布岳が綺麗に見えてました。
朝風呂に入って、朝ごはんまでの時間は周辺散策。
亀の井別荘オススメの散歩コースです。
亀の井別荘は金鱗湖湖畔にありまして、これがまた幻想的な姿を目の前に現してくれたのでした。
ではどうぞ。
朝霧と水蒸気で幻想的な金鱗湖
私のおすすめ散歩コース。所要時間約60分。
田園風景散歩コース。
クレソンが自生している川岸があったのか。きちんと読んでおけばよかったです。
親切な地図でこれとグーグルマップがあれば問題なく散策できました。
朝の亀の井別荘。朝日の暖かさに溶け込んでます。
しんとした空気。由布岳が見えてますね^^
水蒸気。空気が澄んでます。
年代を感じさせる土塀。中に瓦が差し込まれています。
珍しい?
民家が建ち並ぶ細い路地を抜けます。
うっすらと霜が。綺麗。由布院の新鮮で綺麗な冷気を臓腑いっぱいに吸い込む。
体の中に溜まっている毒という毒が体の中から溶けてなくなっていく感じ。
旅行に来ないとこの感覚は味わうことができませんねー。
由布岳。何度でも撮ります。笑
昨日はあそこの先っぽに居たんだよな。
由布院 ぼちぼち散歩道。
結構広域でアバウトだな。
佛山寺。山号龍莪山。かなり古い建物です。由緒がありそうな雰囲気。
中には入らず。荘厳でこんな時間から入ったら住職さんに怒られそう。笑
年季が入りすぎて読めません。年輪がいい味を醸し出してます。
金鱗湖に到着。
おおおおーーーー。
息を呑む。
これは水蒸気らしいです。前日暖かく、翌日早朝に冷え込むと発生しやすい現象とのこと。
水面に反射する鳥居が綺麗ですね。
水蒸気で湖の向こう側が見えません。
金鱗湖名の由来。
最も深いところで2メートルしかないのか。意外です。
鯉、ハヤ、うなぎ、ナマズ、豊後鯉、グッピー、すっぽん!までいるのか。
この不思議な朝霧の朱印は金鱗湖から流れ出る川の水蒸気であると言われている。
様々な要因が重なって朝霧になってるのか。朝霧を拝めて幸せものでございます。
お腹が空いてきたので、亀の井別荘に戻ります。
カモもなんだか暖かそうに見えます。
京都の哲学の道に似ているような。哲学とは程遠いこの頭で物思いに耽る。こともなく、お腹が空いたので早足に。
玄関に戻ってきました。朝はまた違う表情を見せてくれますね。
朝食はもちろん和食。朝から一時間ほど散歩していましたし、ペロリでございます。
味はもちろん、言うまでもありません。日本人でよかった。
亀の井別荘、本当に良い旅館でした。
また泊まりたいなと思いますが、由布院御三家の他の2つの旅館も、泊まってみたい気がする。
御三家すべて泊まって、亀の井別荘をリピートするなら、後3回は由布院に来ないといけないな^^
チェックアウトは11時ですから、ここからまたお風呂に入ったり、縁側で心地よい風に吹かれてのんびりしたり。
はー、ほんと心底休まりました。大阪での日々の喧騒が嘘のようだ。大阪市内に住んでいるのですが、排ガスすごいっすからね。。。
チェックアウト後は由布院の町でお土産買ってお昼を食べて、山下清原画展へ。
山下清は昔よくテレビドラマで観てたなー。好きだったなー。
こんなところで原画を見れるなんて^^
この日も雲ひとつ無い晴天。由布岳に後ろ髪引かれながら、大阪に帰りましたとさ。
また行きたい!別府、由布院!次こそは由布岳の西峰にも登るぞー!!