長期旅で和食が恋しくなる人におすすめ食材&イタリア人に最もウケた日本食材はこれ!

日本から持っていく食材

海外を旅して周るのに、もっとも必要なスキルは何でしょうか。

体力?語学力?コミュニ―ケーション能力?

こんなもの、無くても旅はできます。

体力なくても飛行機やタクシーがあるし、ぼっち旅で誰とも会話しないなら語学力もコミュニ―ケーション力もいりません。

旅、特に長期旅で最も必要とされるスキル・・・それは

日本食のない生活に対する順応力

これに尽きます (私の場合) 。

日本食というのは、先人の類まれなる好奇心と勇気、技術、アイデアによって生み出された唯一無二の存在。

唯一無二であるがゆえに、この島国をとび出したが最後。あの懐かしいふるさとの味に出会うことはほとんど不可能。

あまりの日本食恋しさにジャパニーズクイジーヌなる店にうかつに足を踏み入れたこともあります。

NINJAだかSAKURAだか忘れましたがそういう名前のお店だったと思います。

店内はいかにもな日本画が無意味に飾られた、むしろこれが異国情緒かと思わせる空間。

照り焼きを頼んだつもりが酸味のきいたオイスターソース風味、タイ人らしき従業員が握ったカニカマ寿司に薬のような匂いのしょうゆ。

緑茶を頼んだら2ドルも取られ、味噌汁にダシは無く、味噌らしきものをお湯で溶いてワカメの代わりにほうれん草。「UMAMI」を完全無視した似非和食。

有名人御用達レストランはチップだけで2日分の生活費が飛んでいきそうな料金。

しかたなく現地の味に舌鼓をと思っても、早い人なら2日目にはうんざりして塩むすびが恋しくなったりします←うちの親 。

多くの人にとって旅が長期になるほど大きくなってくる問題と言えばやっぱり食事だと思います。

和食をこよなく愛する私が1年の大半を海外で過ごすにあたって、和食のない毎日は常にノスタルジーとの闘い。

逆に言うと、これさえクリアできたら一時帰国の回数は半分以下に減らせます。そして帰国回数が減れば旅の費用削減につながります。

だからといって材料や調味料を何から何まで持って行くことはできない。

今回は軽量化に焦点を当てた、それでいてしっかり「和」を感じられる食材を探しました。Amazonで。

これは直近の渡航時に実際に持っていった食材。

日本から持っていく食材

全部がこだわりというわけではありません。実家でもらった余り物の中で比較的軽いものを持って行きます。

この中で、今回新たに加えたもの

味噌汁

今までは、お土産&自分用としてチューブのワサビを持って行っていました。

でも普通の40gくらいだとすぐ無くなるし、いくつも買うとかさばるしゴミも増えるし高くつく。かと言ってお徳用の大きいやつだと機内持ち込み可能な液体のサイズを超えてしまう。

じゃあ、液体じゃなければいいんだ!ってことで粉わさびにしてみました。

これなら食べる時に水と混ぜればいいので簡単だし、チューブのより香りもしっかり残る。重量で言えばペーストタイプの3分の1以下。

パウダー状なので機内持ち込み制限なし。タッパーに小分けすれば必要な分だけ持って行ける。

というわけで、Amazonでレビュー高め、かつ安かったこちらを購入。

同様にお味噌。

普通のペースト状のだと開封後は要冷蔵。持ち歩こうもんなら重たい上に短期間でカビてしまいます。

今回選んだ永谷園の乾燥味噌。粉ワサビと同様、軽くて便利。

ペースト状の味噌汁の素にありがちなアルコール臭 (実はこれが一番の苦手ポイントだった) も無し。

1袋700gで100食分と書いてありましたが、薄味が好みなのでそれよりかなり多く食べたと思います。

お椀半分だけ飲みたいなってときも調節できるし、味を見ながらその日の気分で量と濃さを決められるのがいいです。

具は別売りで、2~3種類あったと思います。こちらも乾燥タイプなので軽い軽い。

イタリアでのホームパーティーにお味噌汁を作ったら大好評でした。

その時は手作り感が出るように玉ねぎなどを少し足しました。溶けやすいので味噌炒めなんかにも使いやすいです。

海苔は実家で余っていた安物。おまけに湿気ていたのですが、食べる直前に直火で炙るとパリッとして美味しくなりました。

トッピングに色々使えるし、ラップサンドに巻き込んだ時も喜ばれました。

イタリア人に一番好評だったもの

イタリア滞在中に、持って来た食材を色んな人に食べさせてみました。

その中でダントツ人気だったのが

イタリア人に人気の塩昆布

 塩こんぶ

これ、意外なほどに大好評で、持って行った私がびっくり。

二コラのご両親をランチに招待したときに出したらうまいうまいとライスをおかわりしてまで食べていました。

白ごはんを喜んで食べるイタリア人を初めて見ました。塩こんぶは偉大。

知人に食べさせたら、「プロセッコ (スパークリングワイン) に合いそうだ」とパクパク。

今まで中国食材のお店で見かけてもよく分からないから買わなかったとのこと。

塩分多いから食べ過ぎないでねと注意しなければならないほど。

塩こんぶは元々私の好物。山や離島など、レストランの少ない場所に出かけるときによく持って行きました。

東南アジアなどの暑い国でも、白ごはんが翌日まで持つので便利でした。

汗をかいたときのミネラル補給にも重宝するので、旅の必須アイテムとして常備していました。

でもイタリア人、特にお酒好きにこんなにウケるとは。お酒を飲まない私にとってこれは発見でした。

そのうち、ベジタリアンの間でも流行りそうですね。生ハムの代わりにサラダやピザに載せたりして。

ちなみに唐揚げ粉は実家に使いかけのが忘れ去られていたのでもらってきました。

一度これでフライドチキンときゅうりのから揚げを作ったらこれまた好評。

魚粉、かつお節、こぶ茶は言わずもがな。片栗粉はいももちを作るのに使用。

ニョッキみたいなので抵抗なく食べてもらえました。

今後、留学とかホームステイを考えている方、海外生活で和食を作って欲しいと言われる機会も多いでしょう。
巻き寿司以外にも美味しいものがあるよと世界の人に教えてあげてください。

乾物なら軽くて保存もきくので、ワーホリなど長期滞在にも持って行きやすいです。

ただし、オーストラリアやニュージランドなど、食材の持ち込みに厳しい国へ行く際はもれなく申告しましょう。罰金は安くありませんからね。

申告さえすれば大体は持ち込めるのでご安心ください。

私ももっと色々試してみたいと思います。

ちなみに持って行けば良かったと思ったもの・・・ごま油。