ポドゴリツァを出発し、バスに揺られること約3時間。観光客に最も人気の高い町、コトルに到着しました。
コトルのバスターミナルに到着したようなので、周りの人達に聞いてバスを降りました。
でも、歩いてみると、なんか思っていたのと違う・・・石畳の古都は?お城は?地図で確認すると、目的地までもう少しある様子。ダッシュでバスに戻り、ここじゃないと訴えます。
バスのお兄さん困惑しまくりながらも、乗れと言う。
バスが動き出すと、あれ?あ、ここで降りてよかったっぽい!
降ります降りますと席を立つ私。本当、どこまで迷惑な旅行者だ。
前の席のパンクな感じのお姉さんが英語で「どこで降りたいの?」と聞いてくれたのでどこでもいい、次の停留所で降りたいと伝えました。お兄さんめちゃくちゃ困惑しています。
降りる前にお姉さんが「助けが必要なときは誰にでも言えばいいよ、みんな助けてくれるから」と優しい笑顔で言ってくれたのが泣きそうなほど嬉しく心強かったです。
座席にせっかくもらったザクロを置き忘れていて、バスのお兄さんが慌てて持って来てくれました。
いや本当、どんだけ迷惑なヤツ。
あぁでも、いい人たちのおかげで助かった。あとは宿さえ見つかれば万事OK。
なぜ私が宿を取っていないのかと言うと、目星を付けていた宿が直前に満室になっていたから。
ポドゴリツァを出る直前だったので諦めて現地で探すか、コトル城の中で野宿するか、ふたつにひとつと考えていました。
コトルに着いても相変わらずの強風で寒い。野宿しようとした自分の愚かさを呪いながら美しい夜の街をさまよいます。
ワインバーで優雅に楽しむ観光客の視線が痛い・・・。取りあえず目についた宿に入ってみます。
全室広めのアパートメントタイプで一泊40ユーロから。はいさよなら。
2軒目。Maps.meには安宿と表示されていますが、きれいで高そうな雰囲気。
ダメもとで、「安い部屋を探しています。2泊で20ユーロ以下の」と言うと。「ありますよ」とのこと。
うそ、こんなにきれいなホステルが?やったぁ!
ハイシーズンには一泊27ユーロまで上がるらしいですが、9月も終わりに近いこの時期なら一泊10ユーロなのだそう。
フリーWi-Fiは、最上階の3階 (日本で言う4階) でも速さは問題無し。素晴らしすぎる。
お部屋はこんな感じ。
2段ベッドですが、十分な高さがあり、下の段に腰かけて作業ができました。でも背の高い (推定180㎝くらい) ロシア人の女性は頭が当たっているようでした。
ポドゴリツァでは小さな2段ベッドで、座ると頭が上の段に当たるので、何をするにも快適ではありませんでした。
ここはそれぞれに大きな鍵付きのロッカーがあるのもポイント高いです。
個別に使えるライトとコンセント。これも嬉しいですね。薄いシーツとブランケットが置いてあります。エアコンもあるので、冬でも寒くはなさそうです。
撮影していたら、前の宿泊者が残していった変換プラグがささっていました。
右がこれまで使っていた物。宿のプラグ形状によっては火花が散るので小さな悩みの種でした。
ここを使っていた女性はすでにアメリカに帰国している頃。よってこれを必要とすることはもうありません。
なので、ハウスキーピングの人に確認してから自分のと交換させてもらいました。
新しいプラグいい感じです。チェコ製より中国製ですね。
写真を忘れましたが、シャワー室、トイレの個室は各階に2つずつ。
満室でも10人なので、まぁなんとか大丈夫かなという感じです。
手洗いシンクは3つあります。歯磨きの時に混雑することはありませんでした。
正面にレセプション。24時間スタッフが常駐。この時スタッフは横のテラスで休憩中。追加のブランケットやドライヤーを借りたいときはこちらで。
キッチンは大変小さいのですが、ここで調理をして後ろのハイチェアで食事をする人がけっこういました。コーヒーとお茶はフリー。食器もあるので便利です。
冷蔵庫もあります。けっこう満杯でした。
昔、ラスベガスのホステルにブリトーを置いていたら盗まれたのでそれから共用の冷蔵庫に食べ物を置くのは控えています。欧米人は普通に盗みますからね。
小さいし四方を壁に囲まれてはいるものの、テラスもあります。散策に疲れたときに誰もいないテラスでコーヒーを頂くのが小さな安らぎでした。
上で書いた通り、ここを見つけたのは全くの偶然。バスの降り場を間違えて、バスターミナルの次のショッピングモール前で降りました。
ショッピングモールの通りから旧市街の門に入ります。
そのまま真っすぐ歩いていると、左に小さな路地が見えます。この猫ショップの看板が目印。
この角のすぐ先にHOSTEL CENTの看板が控えめに掲げられています。
見逃してしまいそうです。
9月の終わりころ、こちらに2泊しました。1泊目は6人、2泊目は3人と、部屋はかなり空いていて快適でした。
Booking.com に載っていなかったので、見つけられたのはラッキーでした。